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設楽バージョン「キツネの恩返し」 河合さんが絵本出版

2022年4月15日 05時00分 (4月15日 16時01分更新)
キツネとの逸話をモチーフにした絵本を出版した河合孝子さん=設楽町役場で

キツネとの逸話をモチーフにした絵本を出版した河合孝子さん=設楽町役場で

 設楽町三都橋の赤沢弁財天霊水を管理する河合周太郎さん(72)の妻孝子さん(73)が、かつて周辺にすんでいたキツネを題材にした絵本「ほんとにあった きつねの恩がえし」を自費出版し、町に8冊を寄贈した。義母から聞き取った実話を基に、キツネがエサを受けていた人間の恩に報いようとする姿などを描いている。 (山谷柾裕)
 河合家は周太郎さんが中学生の頃、三都橋から豊橋市に転居し、銭湯や製材所を経営。一九八一(昭和五十六)年に、周太郎さんの父美也之さん、母喜久恵さん(いずれも故人)が三都橋に戻り、九〇年ごろまで民宿を開いていた。民宿を閉めた後、現地で湧き水の提供を始め、二〇〇九年に名古屋市東区で建築設計事務所を営んでいた周太郎さんが管理を引き継いだ。
 絵本のモチーフは、料理に使ったニジマスのはらわたなどを出没するキツネやタヌキに与えていた民宿時代の話。ある日、民宿の前に、サルに持ち去られたダイコンのほか、紛失していた履物が並べて置かれていたことがあったという。「キツネの恩返しに違いない」と生前、喜久恵さんが話していたことを思い出し、絵本を着想した。
 キツネの親子とタヌキの夫婦が、普段食事をもらっているお礼に、サルに悪さをしないように説得したり、川の淵に引っ掛かった履物を協力して回収するというストーリー。同所の祭り、参候(さんぞろ)祭の場面も描いている。
 名古屋から毎週、設楽町に通う孝子さんは小学生のころ、画家にあこがれた経験を持つ。「長年、草木染をやっていたが、体がきつくなったため、孫に勧められて描いてみた。町の自然の豊かさを絵本を通じて知ってほしい」と話す。他に二作品を完成させており、ともに出版を計画しているという。
 町に寄贈された絵本は、町内の図書館と小学校に置かれる。

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