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掛川の就労支援施設、事業多角化へ 無農薬野菜に活路

2022年4月13日 05時00分 (4月13日 05時00分更新)
成長した苗をポットに移す利用者ら=掛川市長谷の掛川工房つつじで

成長した苗をポットに移す利用者ら=掛川市長谷の掛川工房つつじで

  • 成長した苗をポットに移す利用者ら=掛川市長谷の掛川工房つつじで
  • LEDの光を使う多目的スマート育苗機=掛川市長谷の掛川工房つつじで
 社会福祉法人掛川芙蓉会の障害者就労支援施設「掛川工房つつじ」(掛川市長谷)は十二日から、無農薬野菜の苗の販売を始めた。祭り用の花飾り「のき花」の制作・販売を主力事業にしているが、コロナ禍で作業収益が激減したため、事業を多角化した。施設内では昨年十一月から種まき、育苗の作業を繰り返し、新たな挑戦で利用者の工賃アップを目指している。
 農業機械の販売や開発を手掛ける内山商会(同市城西)の代表取締役内山典子さん(60)が、のき花販売の危機を知り「施設での育苗・販売の可能性を探りたい。モデルケースとして一緒にやってもらえないか」と提案し、実現した。農福連携のうち、福祉事業所が自ら農業を行う「福祉完結型」に当てはまる。
 同社の多目的スマート育苗機を使い、利用者は発光ダイオード(LED)の照明と自動灌水(かんすい)の機能で、安定的に多種類の無農薬野菜を育苗できる。種から発芽し、成長した後はポットに移し替え、ビニールハウスで販売に適した大きさに育てている。
 育苗事業責任者の奥宮教仁さん(44)は「苗の日々の成長を確認することは、利用者さんの通所のモチベーションにもつながる」と語った。今後は事業を検証して将来的に道の駅などへの出荷や、委託販売も視野に入れている。
 苗の販売は、掛川工房つつじの玄関前で平日の午前九時〜午後四時。初日はトマト、ナス、シシトウなど九種類が並んだ。(問)掛川工房つつじ=0537(21)2583 (中野吉洋)

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