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ツリーハウスは「秘密基地」 春日井、元自衛官が仲間と作り10年

2022年4月12日 05時00分 (4月12日 11時38分更新)
休日には景色や自然とのふれあいを楽しんでいるという北村さん=春日井市神屋町で

休日には景色や自然とのふれあいを楽しんでいるという北村さん=春日井市神屋町で

  • 休日には景色や自然とのふれあいを楽しんでいるという北村さん=春日井市神屋町で
  • 木の温かみが感じられる室内=春日井市神屋町で
 春日井市神屋町の内津川近く、畑が広がる一角に、樹高二十メートルほどのムクノキの上に造られたツリーハウスがある。製作したのは元自衛官の北村義道さん(69)=名古屋市守山区=ら仲間四人。自然に囲まれた中で、休日にゆったりとした一人の時間を過ごせる「大人の秘密基地」だ。 (磯嶋康平)
 川沿いの県道508号を脇道にそれ、小さな橋を渡るとすぐ、ツリーハウスが見えてきた。あぜ道を歩き、木で作られた門をくぐる。ツリーハウスは頭上七メートルほど。北村さんの後についてヒノキの階段を上り、室内に案内された。
 「落ち着くでしょう」。三メートル四方ほどのこぢんまりとした空間に、椅子が一つ。枠を絵画の額のようにイメージしたという窓からは、のどかな田園風景が一望できる。「休日はよくここにきて、景色を眺めて癒やされています」と北村さんが笑う。「キツネやキジとか野生動物もいるんですよ。この前は近くの木にタカが止まったこともありました」
 ツリーハウスを造ったのは十年前。北村さんはちょうど退職するタイミングで、耕作放棄地となっていた友人の土地を貸してもらい菜園を楽しもうと考えていた。現地を訪れると、大きなムクノキが目に入った。もともと子どもの頃から秘密基地やものを作って遊ぶのが好きで、ツリーハウスは夢だったという。硬くしなやかなムクノキは土台に最適だった。
 自衛官時代の友人ら三人に声を掛け、作業に取りかかった。話を知って共感した解体業者の社長から材料の木板を譲ってもらうなどし、半年ほどで完成させた。壁の一部の白いボードには、仲間四人の手形を押した。
 室内に差し込む光は、壁に埋め込んだプリズムで虹のように見える。北極星を望めるよう計算した窓もある。外には、十五メートルほどの高さの枝からつるしたブランコ。小屋のストーブではピザ焼きやバーベキューも楽しめる。
 そんな遊び心満載のツリーハウスは、「いずれは自然に帰っていくように」と、材料に鉄やプラスチックをほとんど使っていない。北村さんは「自然を大切にしつつ楽しんでいきたい」と話している。ツリーハウスは無料で見学でき、希望者は事前に連絡してほしいという。(問)北村さん=090(6765)2180

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