浜北人 根堅遺跡見にきてね

2019年6月7日 02時00分 (9月11日 14時10分更新)

◆骨は1万8000年前 本州最古だよ

 1961(昭和36)年から翌年にかけてのことです。
 浜北区根堅の岩水寺の近くにある石灰石の採石場において、石灰岩の中にできた洞窟内の堆積物から、とても古い化石になった人の骨とトラなどの動物の骨が発見されました。
 詳しく調べると、上の地層から発見された人骨は、頭の骨、歯の骨、鎖骨、腕の骨ほね、腰の骨の一部など、一人の20代女性のものと推測される化石であることが分かりました。下の地層からは、性別や年齢は分かりませんが、右脚のすねの骨(長さ約7・5センチ、幅約2センチ)の化石が発見されました。
 これらの化石人骨は、2002(平成14)年に放射性炭素による年代測定を行ない、上の地層から出た骨は今から約1万4千年前のもので、下の地層から出た骨は今から約1万8千年前のものであることが分かりました。
 「浜北人」と名付けられた化石の骨は、本州でただ一つ発見された旧石器時代の人骨で、本州最古の人骨化石であることが確認されたのです。
 現在、浜北人の骨は東京大学総合研究博物館に保管されています。浜北人骨が発見された場所は根堅遺跡として保存され、洞窟のあった場所を外から見学することができます。
 浜北人骨の複製は、浜松市博物館、浜松市市民ミュージアム浜北2階歴史資料館(浜北区貴布祢)で見学することができます。資料館では、市内で2番目に大きい前方後円墳の赤門上古墳から出土した、「卑弥呼の鏡」という説もある三角縁神獣鏡を見学することができます。また、全国的に珍しい朝鮮半島系の古墳、二本ケ谷積石塚群から出土した遺物や、辺田平古墳から出土した全国で3例目の「見返りの鹿」と呼ばれる鹿型埴輪も展示されています。
<もっと知りたい人へ>
参考文献:『根堅遺跡 本州で唯一旧石器時代人骨と確認された浜北人骨出土地』(浜松市教委)
見学場所:浜松市博物館…中区蜆塚4―22-1、浜松市民ミュージアム浜北…浜北区貴布祢291-1、根堅遺跡…浜北区根堅2238

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