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携帯電話の持ち込み禁止…マスターズ「オーガスタ」に今も存在する「特別」なルール【武川玲子コラム】

2022年4月5日 18時09分

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 テーラー・グーチ(AP)

 テーラー・グーチ(AP)

◇コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」
 いよいよ松山英樹が連覇を目指す男子メジャー初戦、マスターズ・トーナメント(米ジョージア州)が7日に開幕する。主催するのは超名門「オーガスタ・ナショナルGC」。ここには「特別」なルールが今も存在し、いろいろな意味でこの大会は特別なものとしてあり続けている。
 大会前週の土曜日のことだ。マスターズに初出場するテーラー・グーチ(米国)が会場入りし、いつも通りに練習グリーンでパットを打ち始めた。グーチはショートパンツのいでたちだった。残念ながらオーガスタ・ナショナルGCでは練習日も含めて選手、その関係者のショートパンツ着用はドレスコードに触れる。
 パットを始めて15分ほどたったころだろうか。場の雰囲気を壊すことなく、黒のレインパンツがグーチのもとに届けられた。グーチも黙ってショートパンツの上にはき、静かにパッティングを続けた。
 PGAツアーは現在、練習ラウンドではショートパンツ着用を認めているから、グーチは暗黙のルールを知らずにコース入りしてしまったというわけ。なんともオーガスタ・ナショナルGCらしいエピソードだ。
 他にも特別ルールはある。パトロンと呼ばれるギャラリーはショートパンツ姿で観戦できるが、コース内への携帯電話の持ち込みは禁止されている。その徹底ぶりは大変なもので、記者もコースに持ち出せない。万が一、持ち込みが発覚すると観戦チケットや記者証が剥奪されてしまう。
 パトロンは今も手動で変えられるリーダーボードに目を凝らし、刻一刻と変わる優勝争いに熱狂する。スマホにばかり夢中になっているSNSの時代だが、目の前の景色をしっかりエンジョイする1週間があってもいい。(全米ゴルフ記者協会会員)
(注)●は刈のメが緑の旧字体のツクリ
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