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新聞コンクール先生の部 入賞者紹介(下)  優秀賞・加藤孝児教諭 優秀賞・片尾俊信教諭

2022年3月5日 05時00分 (4月5日 14時04分更新)
 2021年度の「子どもと先生の新聞コンクール」(中日新聞社主催)の先生の部で、優秀賞となった愛知県豊田市の寿恵野小学校の加藤孝児教諭(32)と石畳小学校の片尾俊信教諭(55)は、それぞれ工夫を凝らした学級通信を作り、子どもたちの意欲を引き出したり、成長を記録したりしている。(服部桃)

授業 振り返って学ぼう

■優秀賞・豊田市寿恵野小 加藤孝児教諭
 寿恵野小学校の加藤教諭は週に一、二回、学級通信「花」を通じて「会話が制限されるコロナ禍だから、形に残る言葉=文字で届けたい」と、さまざまな連載やコーナーを駆使して、担任する六年一組の姿を保護者や児童本人に向けて発信してきた。
 授業のポイントを振り返るコーナー「シリーズ!6−1の学び」は、授業後に撮影した黒板の写真と、授業中の児童の発言や気付きを掲載。四十五分間の授業の流れが一目でわかり、復習のほか、学校を休んだ時にも振り返って学べるようにした。

加藤教諭(上)が発行した6年1組の学級通信「花」=愛知県豊田市寿恵野小で

 「名言」特集には、著名人や歴史上の人物の言葉から、児童に伝えたい名言を探して載せた。「おうち時間」欄は、東京五輪に向けてつくられた訪日外国人向けの地図記号などを活用し自宅で取り組めるクイズを載せ始めると、自分からクイズを提案する児童が相次ぎ、児童と一緒につくる欄になった。
 昨年十一月からは毎号、児童ごとに本人や保護者に取材した内容を盛り込んだ卒業特集も展開。「それぞれの子どもの良いところをクラスのみんなに知ってもらいたい」という思いを込めた。

成長する姿できるだけ

■優秀賞・豊田市石畳小 片尾俊信教諭
 石畳小学校の片尾教諭は、週一回の特別支援学級二クラス合同の学級通信「にこにこぐんぐん」に、児童の学校での様子を細やかに記して、頑張りや成長を保護者らと共有している。
 「今週のあすくす」は、「あすなろ」と「くすのき」の二クラスを合わせて一週間の活動を振り返るコーナー。毎日、学校で児童を見守りながら、「小さな変化も見つけて紹介したい。成長している姿をできるだけ伝える」ことを意識しながら、適切な写真や文章でまとめる。
 調理実習や行事など、何かに一生懸命取り組んでいる様子は表情が分かるよう、できるだけ写真に撮って掲載する。特に、初めは教諭や周りの大人に手伝ってもらっていても、徐々に自分一人でできるようになっていく姿や頑張る姿は逃さないようにしている。

片尾教諭(上)が発行した「にこにこぐんぐん」=愛知県豊田市石畳小で

 また、学級通信を手に取る保護者に「くすっと笑ってもらえたり、読みたいなと思ってもらえたりするように」と考え、見出しにも気を配る。
 伝えたいことが多すぎて、週によっては三ページに及ぶこともある。「通信はライフワークというか、学級運営の柱。体力が続く限り続けたい」とほほ笑んだ。
(3月5日付 中日新聞朝刊豊田版より)

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