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中日いきいき学習賞受賞  名古屋商高 中村善昭教諭 愛工大名電高 内海那保子

2022年3月4日 05時00分 (4月5日 14時03分更新)
 新聞を活用した授業(NIE)に取り組んでいる先生を表彰する2021年度の「中日いきいき学習賞」には、いずれも名古屋市内で教壇に立つ名古屋商業高(千種区)の中村善昭教諭(64)と愛知工業大名電高(同)の内海那保(なお)子教諭(57)の2人が選ばれた。それぞれの取り組みを紹介する。

NIEの活動について語る中村教諭=名古屋市千種区自由ケ丘2の名古屋商業高で

切り抜きで生徒に変化

■名古屋商高 中村善昭教諭
 「日々のニュースを通し自分の関心のある分野を知ってほしい」。中村教諭は約十年前から新聞を教材として取り入れてきた。有志の生徒数人と記事を切り抜いてノートにまとめたり、意見を交わしたり。初めは「面倒くさい」と渋々取り組んでいた生徒が、次第に興味のあるニュースについて自分の意見を生き生きと話すようになる。そんな姿にやりがいを感じた。
 名古屋商業高がNIE実践指定校に認定された一五年からは、授業時間を使い生徒たちに新聞にまつわるさまざまなコンクールに応募させてきた。好きな記事について意見を発表する「いっしょに読もう!新聞コンクール」(主催・日本新聞協会)では、これまでに全国学校優秀賞をはじめ、多くの賞を獲得している。
 授業以外でも、日ごろから新聞を読む習慣をつけるため、校内の休憩スペースに新聞を置き、生徒が自由に読めるようにしている。「知識の広がりや思考力を高めるために新聞は大切。これからもNIEの活動を地道に続けていきたい」と意気込んだ。(鍵谷朱里)

中日いきいき学習賞を受けた内海教諭=名古屋市千種区若水3の愛知工業大名電高で

タブレットで記事共有

■愛工大名電高 内海那保子教諭
 内海教諭は家庭科の授業で、生徒が新聞記事を切り抜いて自分の考えをつづる「新聞ノート」を二十七年続ける。「生活課題と社会課題を結び付けるきっかけに」と始めた取り組みだ。
 経済、環境などテーマに合わせて記事を選び、ノートに貼って意見を書く。授業の初めに生徒数人が記事と感想を発表し、他の生徒は話を聞きながら自分の考えを練り、意見を交わす。
 食べ残しの問題からは、食料自給率や飢餓など多彩な社会問題が見えてくる。発表や質疑応答で聞き取りや思考の力も養え、「互いの考え方や視点の多様性にも気付ける」と語る。
 原点は内海教諭の中学生時代。社会の授業で先生が毎回、新聞記事を紹介し「新聞を通じて自分の世界が広がり、好奇心が満たされた」。それを「今の生徒たちにも」との思いがある。
 今ではタブレット端末も活用。発表時に生徒間で記事を共有することで、より考えを深められるようになった。「アフターコロナの時代に合った形を探していきたい」と意欲は尽きない。(山本拓海)
(3月4日付 中日新聞朝刊市民版より)

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