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<くらしの中から考える>推し活

2022年4月1日 10時48分 (4月1日 10時54分更新)

◆対象◆心の支え 男女で違い?/自己実現きっかけに

 きょうから新年度です。新しいことを始めたり、新たな目標を立てたりする人も多いでしょう。自分の好きな人や物事を応援する「推し活」のように、勉強以外に熱中するものがあると、もっと楽しく充実した生活が送れるようになるかも。自分のためにもなる上手な推し活の仕方を考えてみませんか?(佐橋大)
 昨年の新語・流行語大賞にもノミネートされた推し活。アイドルや声優、スポーツ選手、ゲーム、アニメのキャラクター、鉄道、動物など、推しの対象はさまざまだ。
 市場調査などを手掛ける会社「ネオマーケティング」が昨年六月、全国の十三~四十九歳の九百人に推しの対象を聞いたところ、男女とも全年代で半数以上が実在の人物を回答。男性は女性に比べて、キャラクターや、人物以外の物事を挙げる割合が高かった。
 心理カウンセラーでつくる一般社団法人「全国心理業連合会」の代表理事で、推し活に詳しい浮世満理子さん(58)は「コロナ禍や地震、ウクライナ情勢などの暗い話題で『共感疲れ』が広がり、みんなの気持ちが落ち込んでいる」と指摘。特に、子どもは周りの情報に影響されやすく、ストレスを抱えてしまいがちだ。
 そんな中で「心の支えになるのが推し」という。例えば、悲しいときなどに、好きなアーティストの歌を聴くと元気になれるという人もいるだろう。「推しは自分の内面や、なりたい自分を投影したものでもある」と浮世さん。「癒やし」や「歴史ロマン」など、推しのどういうところが好きかを問い掛ければ、その人の大切にしているものが見えてくる。「お互いの推しは尊重しましょう」
 一方で「推しで生活が破綻してはいけない」と強調。「○時以降は動画を見ない」「使うお金は△円まで」などと線を引くよう呼び掛ける。その上で、推しキャラクターのせりふを思い浮かべて心を奮い立たせたり、「テストで目標を達成したら、推しを思い切り応援しよう」と頑張ったり。「推しを自己実現のきっかけにできたらいいですね」

ルール守って古墳推し発信 名古屋の飯田さん


 名古屋市の中学三年、飯田怜大さん(14)=写真=は「古墳推し」だ。小学四年の時、家族で訪れた奈良県桜井市の箸墓古墳を皮切りに、この五年ほどで千五百基以上の古墳を訪問。「古墳王子」を名乗り、ツイッターやインスタグラムで各古墳の魅力を発信している。
 「さまざまな形の古墳や出土物があり、当時の人々の営みが感じられることが魅力」。特に注意しているのは、写真のルールを守ること。撮影禁止の場所で撮らないのはもちろん、写真を見て「自由に立ち入っていい」などと勘違いする人が出ないよう、管理者に確認を取った上で投稿している。「古墳を守り、古墳好きな人が社会で受け入れられ続けてほしいと思いながら推し活をしています」

意見送ってください

 皆さんの推しは何ですか? 推し活をして良かったことは? 意見を送ってください。紙面で紹介したお子さんの中から抽選で図書カードをプレゼントします。応募は〒460 8511 中日新聞(東京新聞)生活部「学ぶ」係=ファクス052(222)5284、メールseikatu@chunichi.co.jp=へ。ここからワークシート兼応募用紙もダウンロードできます。今回は大型連休を挟んで5月18日まで募集します。

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