<ミステリーの舞台探訪 直木賞受賞・米澤穂信さんの作品から> (7)高山・宮川に架かる「不動橋」
2022年4月1日 05時00分 (4月4日 10時27分更新)
著書「米澤穂信と古典部」で、大学の卒論のテーマが旧ユーゴスラビアだったことを明かしている米澤穂信さん。小説「さよなら妖精」は、地方都市に住む主人公の高校生・守屋路行(みちゆき)と友人の大刀洗(たちあらい)万智らが一九九一年、ユーゴスラビアから訪れた少女・マーヤと出会うことから始まる物語だ。マーヤの帰国後にユーゴスラビアで紛争が激化し、安否を気遣う守屋たちは彼女がいる場所を推理する。
米澤さんは著書「米澤屋書店」の中で、この作品の舞台のモデルが高山市の重要伝統的建造物群保存地区や桜山八幡宮、東山寺院群だと紹介している。作品の中で守屋らは歩行者専用の「不動橋」を渡った先で、雨宿りしていたマーヤと出会い...
関連キーワード
おすすめ情報