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東栄町「ポツンと一軒家」別の場所!? 無人旧集落、豊川の男性が新説

2022年4月1日 05時00分 (4月1日 16時01分更新)
見つけた石垣を前に写真に納まる伊藤さん。手前に平地が広がる=東栄町東薗目で(本人提供)

見つけた石垣を前に写真に納まる伊藤さん。手前に平地が広がる=東栄町東薗目で(本人提供)

  • 見つけた石垣を前に写真に納まる伊藤さん。手前に平地が広がる=東栄町東薗目で(本人提供)
  • アプリ上に記録された伊藤さんのルート。三角点の北東にある家マークが伊藤さんが見つけた石垣のある平地
  • 旧大入集落(○部分)周辺を示した明治時代の地図。北東側に逆L字の構造物(□部分)が記されている
 昭和三十年代に無人となった東栄町の旧大入集落周辺の古地図に残る謎の「ポツンと一軒家」を巡り、新説が出てきた。二月に発見したとする記事を本紙で掲載したところ、豊川市一宮町の伊藤勝利さん(77)が三月に入り、近くで整地された土地と石垣を発見。「登山用アプリを駆使して古地図と場所を照合した」と話し、自信をのぞかせている。 (山谷柾裕)
 大入集落は秘境マニアの間で人気のスポット。一九一一(明治四十四)年の古地図に、集落から離れた場所に、構造物を示す逆L字形の印が記されている。
 本紙がこの建物を「ポツンと一軒家」と銘打ち、集落の道先案内人、大野富士夫さん(94)ですら発見できていないとの記事を、昨年五月に紙面化したところ、探索者が続出。豊橋市の冨安秀直さん(56)が一月末に集落から標高八〇三メートルの三角点付近を経由し、水田用とみられる石垣を発見した。大野さんらとともに古い写真と照合し、この場所に一軒家があった可能性が高いことを報じていた。
 一方の設楽町平山出身で山歩きが趣味の伊藤さんは、集落を経由せずに、県道から北東に進行。二月二十六日にルート上で、冨安さんが見つけたのとは異なる水田跡を発見し、さらに冨安さんが見つけた水田跡にも到達した。その後も北東に進み、三月四日に数軒の家跡を発見した。
 同月八日、さらに尾根伝いに進んでから、斜面を西方向に一気に下ると、整地された場所にたどりついた。緯度や軽度を細かく確認できる登山用アプリを使うと、古地図にある逆L字形の場所と一致したという。冨安さんが見つけた場所とは七百メートルほど離れている。
 現場は幅二十五メートルほどにわたって、山側の土が垂直に削り取られており、山裾側の土留めとの間の二百平方メートルほどが平らに整地されていた。山側は二段、山裾側に一段の石垣が残り、高低差は計四メートルほど。ただ周辺で建物跡は見つからなかったという。伊藤さんは「いろいろと発見できて良かった」と達成感を語ったが、「現場はわんを伏せたような地形で、やみくもに下りると絶壁に行き当たって帰れなくなる」と説明し、山歩きに不慣れな人が安易に行かないように呼び掛けている。

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