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“幻の決勝”は東福岡に軍配 不戦勝で優勝した報徳学園・植浦主将「試合をして良かった」【高校ラグビー】

2022年3月31日 19時33分

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「幻の決勝」もノーサイド。戦い終え、笑顔で記念写真に収まる両校の選手たち

「幻の決勝」もノーサイド。戦い終え、笑顔で記念写真に収まる両校の選手たち

 第32回全国高校選抜ラグビーで、決勝を戦うはずだった報徳学園と東福岡の両校が31日、熊谷ラグビー場に隣接するリーグワン埼玉のグラウンドで練習試合を行った。
 タッチジャッジは両校の控え部員で、得点板係も両校から1人ずつ出た。熊谷ラグビー場のとなり、公園の中にあるリーグワン埼玉の練習グラウンドで、幻の決勝戦は行われた。
 東福岡は、25日に行った1回戦の対戦相手にコロナ感染者が出たため、濃厚接触の疑いがあると大会実行委員会から出場辞退を勧告され決勝を辞退。決勝前日の30日深夜に、報徳学園が不戦勝で優勝と発表された。
 この経緯を聞き「もしも両校が望むなら」と、大会とは無関係の練習試合を提案したのが、東福岡の練習場を提供していた埼玉。東福岡は30日に抗原検査、PCR検査を受け全員の陰性が確認されていた。両校は40年近くにわたって定期戦を行っていたこともあり、両校の校長が話し合って練習試合が実現した。
 もっとも、すでに「優勝」が決まっていた報徳の選手たちは、当初は「気持ちが切れていた」(植浦慎仁主将)と乗り気ではなかった。それでも「リーダー陣で話し合って、もともと対戦したかった相手と戦えるチャンス。やるしかないと思った」(同)と受諾。決勝が行われるはずだった午前11時、入れ替え自由の練習試合が始まった。
 試合は東福岡が37―10で勝利。3トライをあげた東福岡のFB石原幹士は「勝ったことはあまり関係ない。報徳が試合を受けてくれたことへ感謝してプレーしました。セブンズや冬の花園でも決勝で報徳と戦いたい」と話した。
 一方、報徳学園の植浦慎仁主将は「負けてしまったのは自分たちの気持ちの弱さ。でも、戦わないで帰るのも満足できないし、負けたら次へのステップになる。試合をして良かった」と振り返り、西條裕朗監督は「たくさんの人が動いてくれて、東福岡と対戦できたことは成長の機会になったと思う。選手たちは悩んだと思うけれど、考えさせて良かった」と、幻の決勝に挑んだ選手たちをたたえた。

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