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ルーキー鵜飼がプロ1号、8回には夢も…昨季までは無抵抗で終わった中日 敗戦でも伝わる「打ち勝つ」という気概

2022年3月31日 09時51分

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4回裏、2ランを放ち、ナインに迎えられる鵜飼

4回裏、2ランを放ち、ナインに迎えられる鵜飼

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇30日 DeNA7―6中日(バンテリンドームナゴヤ)
 鵜飼のバットから飛び出した強いライナーが、左翼スタンドにドスンと刺さった。これがルーキーのプロ1号にして、開場26年目のバンテリンドーム通算2000本目の本塁打だった(レギュラーシーズンのみ)。
 1本目は1997年4月4日(横浜戦)の立浪和義。ファンならご存じのように、オープニングゲームでの初回先頭打者アーチである。1000本目が11年後の2008年4月6日。現打撃コーチの中村紀洋がヤクルト戦で放っている。そこから14年もかかったが、2000の節目もドラゴンズの選手が打ってくれた。
 内訳はドラゴンズが952本。残念ながら打たれた方が多く、978本。パ・リーグ主催試合が70本となっている。個人で最も多いのは、福留孝介の90本だ。
 言わずと知れた野球の華。ドラゴンズの選手が打てばファンは酔いしれ、打たれれば悲鳴を上げる。しかしバンテリンドームはマウンドが硬く、フィールドは広く、フェンスは高い。国内屈指のピッチャーズパークを主戦場に、ドラゴンズは戦っている。この困難な土壌で、いかに鮮やかな華を咲かせるか。それを鵜飼や石川昂に教えているのが1を打った立浪監督であり、1000の中村コーチ。もっと言えば90を積み重ねた福留も、背中で語ってくれている。
 8回の猛追にファンは一瞬の夢を見た。無抵抗で終わっていた昨季までとは違う。しかし、最後の扉が堅いことも思い知った。長年こびりついたサビを落とし、こじ開ける作業は容易ではない。
 「何よりも思い切りのいいスイング。粗さもありますけど」
 鵜飼は長い目で見ると決めている。育成と勝利。しかし取れた1点がある。防げた1点もある。遠くまで飛ばせる力強いスイングと並行して、そんなしぶとさも立浪監督は植え付けてくれている。9回(無死一塁)もあえてノーバントを貫いた。いつか打ち勝ってみせる。そんな気概が伝わった敗戦だった。

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