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「アウトレイジ」が35周年ベスト盤 名古屋拠点ヘビメタ、映画化も

2022年3月30日 17時50分 (3月30日 23時16分更新)
アウトレイジのメンバー。(左)からNAOKI、阿部洋介、安井義博、丹下真也

アウトレイジのメンバー。(左)からNAOKI、阿部洋介、安井義博、丹下真也

 名古屋を拠点とする4人組のヘビーメタルバンド「OUTRAGE(アウトレイジ)」が4月20日、デビュー35周年記念アルバム「SQUARE,TRIANGLE,CIRCLE&FUTURE」を発売する。新曲2曲を含む14曲のベスト盤だ。音楽を通じて「自分たちが何者か」を探し求め、もがいてきた足跡を刻み込んでいる。(林啓太)
 「俺は自分自身が知らないものを知っている」「うつろなものがその一日を埋める」―。ボーカルのNAOKIが作詞作曲した新曲「Psycho flowers」。心臓に撃ち込むようなビートとともに英語でシャウトする歌詞は、まるで禅問答のようだ。
 NAOKIは「子どものビー玉遊びのように、没頭して歌える曲を目指した」。周囲の求めに応えようとあれこれ工夫する中で、「頭で考える前にワクワクするものに飛び付く」ことを忘れがちになっていた。新曲は、駆け出しのころの「初期衝動」を取り戻す試みだと言う。何かを知る以前のからっぽな意識を「無」として重視する禅の考えにつながるように見える。
 英語のアルバムタイトル「スクエア、トライアングル、サークル&フューチャー」も禅を連想させる。和訳すれば「四角、三角、円そして未来」。江戸期の美濃出身の禅僧・仙厓が「□△○」の図形だけを筆で描き、悟りの境地を表した書に似ている。
 
 四角は四人でがむしゃらに駆けていた時期。三角はNAOKIが脱退し三人だった時期。円は「ファンら周りの人々との縁や、人の輪に支えられて自分らが活動できていることを自覚した今の状態」(NAOKI)だ。葛藤を経て、周囲と調和することと、自分らの素を出していくことが矛盾しなくなっていく。そんなバンドの理想像を示した。

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