「自分に価値があることに気付いた」新谷、マラソン専念の転機は東京マラソン【陸上・日本代表】
2022年3月30日 06時00分
陸上の世界選手権(7月、米オレゴン州)女子マラソン日本代表の一人として選ばれた新谷仁美(34)=積水化学=が今後マラソンに専念する。
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東京マラソンへの挑戦が、新谷にとって大きな転機となった。横田真人コーチは「周りの方々に応援されて、それがすごく届いた。彼女の言葉を借りれば『自分に価値があることに気付いた』と言っていました」と振り返る。
昨夏の東京五輪は1万メートルで21位と失速。以降はその苦い思い出から悲壮感を抱え、思い詰めた表情や言動が多かった。だが東京マラソン後から笑顔が増え、穏やかな表情で競技に取り組んでいるという。
世界選手権に向けてはスピードを磨き、後半の30キロ以降でペースアップできるような練習メニューを、横田コーチは思い描いている。東京マラソンでは1キロあたり3分20秒のペースを土台としていたが、さらに10秒短縮したペースで世界の強豪たちに挑戦していく。
「僕の中では彼女は3分20秒でレースをつくるより、3分10秒とかでハーフマラソンで66分台を出した時の練習をベースにした方が走れるのではと思っている。そういう意味で今回、土台ができたのは大きい」と横田コーチ。2時間19分切りという、日本陸上界にとって未知の領域へ。果敢に挑んでいく。
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