“姫野和樹の再来”中部大春日丘・物部耀大朗が大器片りん…東福岡にリモールで反撃トライ「自信になった」【全国高校選抜ラグビー】
2022年3月28日 22時02分
◇第23回全国高校選抜ラグビー準々決勝第3試合(28日・熊谷ラグビー場) 東福岡54―5中部大春日丘
魂のモール攻撃で優勝候補に一矢報いた。2008年の第9回大会以来14年ぶりの4強進出を目指した中部大春日丘は、春冬6回ずつの優勝を誇る名門・東福岡に挑戦。オレンジのジャージーがほえたのは前半18分だ。
10点を追う春日丘は、PKから相手ゴール前のラインアウトに持ち込み、モールを組むとBKも次々にモールに参加し、一時は13人がひとかたまりになって激しくプッシュ。モールが崩れても、191センチ、119キロの巨漢ロック物部耀大朗(ものべ・ようたろう=2年)主将が柱になって2度、3度とモールを組み直す「リモール」で前進。武骨ながら力強い戦法で東福岡FWを押し込み、最後はフッカー浜浦幸太郎(1年)が抜け出してトライを返し、5―10と追い上げた。
「リモールが通用したことは自信になった」。ラインアウトを跳んでボールを確保し、相手タックルに耐えてモールの再構築を支えた物部主将は胸を張った。
「僕が核になって、しっかり立って押していけば東福岡からもトライを取れることが分かったのは良かった。これを追求していけば得点を重ねられる」
とはいえ、得点をあげたのはこれだけ。前半を5―25で折り返すと、後半もじりじりとトライを重ねられ、最後は残り5分から3トライを畳み掛けられ5―54の大敗だ。
それでも物部は「もう少し我慢を続けられれば勝つチャンスも見えてくると実感できた」と前向きに総括。OBの姫野和樹(トヨタ)の再来とも呼ばれる大器が、中部大春日丘を進化させる。
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