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「孝介、開幕いくからな」実は沖縄キャンプから決まっていた中日・福留の開幕スタメン 立浪監督に恩返しの一打を

2022年3月26日 10時52分

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福留(左)を指導する立浪監督

福留(左)を指導する立浪監督

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って  ◇25日 中日2-4巨人(東京ドーム)
 44歳10カ月。史上最年長記録を塗り替えた福留の開幕スタメンは、いつ、どこで決まったのか。
 「孝介、開幕いくからな。そこに合わせてやってくれ」。立浪監督がこう伝えたのは、何と沖縄キャンプ終盤。アグレスタジアム北谷の専用室に、福留を呼んだ。大野雄を開幕指名したのは昨年11月だが、それに次ぐ早さ。つまり、若手登用の前言を翻したわけではなく、オープン戦で鵜飼が失速したことも関係ない。もっと言えば、相性の良い菅野が開幕投手だと巨人が公表するはるか前に、福留の開幕スタメンは決まっていた。
 「あのタイミングで言われた以上、監督の顔に泥は塗れない。強くそう思って、ここまでやってきたんですが…」
 3度の得点機に結果を出せず、7回の守備からベンチに退いた。唇をかみしめた福留の耳には、嫌でも世代交代の足音は聞こえていた。理解はしていても、実力ではまだ若手に負けていないという自負もある。そんな時に伝えられた「開幕行くからな」。育成は推進するが、全員で戦う。そんなメッセージだと受け止めた。
 2年ぶりの開幕スタメン。「若い頃もそう。今でもそう。何回経験しても、緊張するもんです」。過去のキャリアでは4本の開幕アーチを架けていた。その中には阪神時代の4年前に、菅野から左翼ポールを直撃した1本も含まれている。しかし、3回の2死二、三塁、5回の2死一、二塁は空振り三振。7回の2死三塁は今村の前に左飛に倒れた。
 小学4年生のとき、実家のある鹿児島県大崎町から中日の串間キャンプまで、毎日のように足を運び、右翼の芝生席で打球を追った。最後の日、ボールを投げ込んでくれたのが立浪監督だった。同じPL学園に進み、同じ背番号6を付けて甲子園に出た。壮大なストーリーに、開幕戦勝利の新たな1章を付け加えたかったが…。
 「切り替えて、明日また頑張るだけです」。26日からは予定通り、代打の切り札として待機する。勝負どころで送り出す立浪監督に、今度こそ恩返しの一打を!

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