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「あるもの生かす」古民家カフェ 湖西市新居に開業

2022年3月26日 05時00分 (3月26日 05時00分更新)
「人と人とがつながる場をつくりたい」と語る安原茜さん=湖西市新居町で

「人と人とがつながる場をつくりたい」と語る安原茜さん=湖西市新居町で

 「あるものを生かす」をコンセプトに、地元食材など余った地域資源の利活用を目指す古民家カフェが、湖西市新居町の新居関所前に開業した。東京のまちづくり会社の役員らが外からの視点を交えつつ経営し、住民と観光客の憩いと交流の場として定着させていく。 (鈴木太郎)
 カフェは、元は築百年を超える空き家。東京で持続可能なまちづくりを提案する都市コンサルティング会社「ヴォンエルフ」が、都会で働く従業員が持続可能な暮らしを体感できる、宿泊可能なサテライトオフィスとなるよう改修した。
 浜松市出身の社長や、首都圏出身の役員らが湖西市に通う中で、畑に放置されるかんきつ類をはじめとした、商品化されない農産物や漁業資源に目がとまった。これらを活用しつつ、住民らが交流する場所として、カフェを始めることにした。関所前の信号交差点のすぐ南の立地と、人と人とがつながる場所になってほしいとの思いから、店名はフランス語で環状交差点を意味する「ロンポワン」と名付けた。
 カフェスペースはサテライトオフィスも入る建物の、中庭より奥側の一角。近くに今あるものを有効活用する観点から、地元産の夏ミカンや平飼いニワトリの卵をふんだんに使った料理や菓子を提供している。整備でも、なるべく廃材を活用。障子の枠を網戸にするなどコストを抑えつつ、隠れ家風のおしゃれな雰囲気に仕上げた。
 関所や宿場町の観光や、ツーリングがてら立ち寄ってほしいとの思いから、駐車場はあえて設けず、自転車用の駐輪場のみを設けた。火、水曜定休、当面は午前十一時〜午後五時の営業。今後はオープンテラス席を設置し、夜の営業も始めていく。
 「ヴォンエルフ」役員で店の運営会社代表の永積紀子さん(52)と、長女で店長の安原茜さん(23)は共に東京出身で、生活の拠点を湖西市内に移した。二人は「おいしい食材が多く、地元の人がみな優しい」と魅力を感じつつ、「老若男女が、一人でも団体でも気軽に寄ってもらえる場所にできれば」と願っている。

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