【センバツ】完投勝利の市和歌山・米田天翼、初回制球不安定も”怪物”佐々木麟太郎斬りで立て直した
2022年3月23日 17時38分
◇23日 センバツ高校野球1回戦 花巻東4―5市和歌山(甲子園)
怪物スラッガーを、プロ注目の市和歌山・米田天翼(つばさ)投手(3年)は果敢な内角攻めでほぼ完璧に封じ込み、初戦突破に導いた。175センチ、81キロの右腕は自己最速149キロ。この試合最速の145キロを計測したのは、花巻東(岩手)・佐々木麟太郎一塁手(2年)の打席だった。
1回は無死一、二塁のピンチで対戦するとカウント1―1から内角高め142キロの直球で空振りさせた。「ギアを上げて気持ちで押し切ることが鍵になる。押し切っていかないといけない。一番の手応えでした」。1点先制を許したものの、制球が定まらない立ち上がりに佐々木から空振り三振を奪ったことが立て直すきっかけとなった。
徹底的に内角を攻め、ときに緩い球を交ぜて速球を生かす工夫も。1回は空振り三振、3回も空振り三振、5回は145キロで詰まらせ三飛。8回は143キロで一ゴロ。9回は右肘付近への死球となったが、4打数無安打、2三振と抑えきった。
前夜、1学年先輩でDeNAへドラフト1位入団した小園健太投手から激励を受けた。昨春センバツで小園は23日に県岐阜商を完封。「去年と同じ日。いい投球ができると言ってもらいました」と米田。153球を投げて9安打、7奪三振の4失点。9回の反撃も粘ってリードを守りきった。
関連キーワード
おすすめ情報
-
愛知大会が2日開幕 東邦の落合智哉主将が選手宣誓【全国高校野球・愛知大会】
2022年7月1日