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「沖波十三塚」新たな一歩 穴水の町史跡整備 住民ら奮闘

2022年3月22日 05時00分 (3月22日 12時30分更新)
新たに設置された看板=穴水町沖波で(滝井元之さん提供)

新たに設置された看板=穴水町沖波で(滝井元之さん提供)

  • 新たに設置された看板=穴水町沖波で(滝井元之さん提供)
  • 住民らの整備によって、見通しがよくなった沖波十三塚=穴水町沖波で
 穴水町沖波の町史跡「沖波十三塚」に、看板が設置された。周囲は草木に覆われ荒れ放題だったが、地域住民やボランティアらが整備を進めてきた。同地区の浜野栄治区長(72)は「地域の名所にしていければ」と願った。(森本尚平)
 十三塚は鎌倉時代末期から室町時代初めごろ、人々を救済するという弥勒菩薩(みろくぼさつ)の出現を期待して建てられたとされる。一九六三年に町史跡に指定されたが、案内板や歩道がなく、現存する塚十一基は草木で覆われていた。

看板も完成「見違えるよう」

 看板は縦八十センチ、横百八十センチで十三塚の由来や歴史的な価値などを説明している。高さ一・五メートルの石柱が立つ中央の塚近くに、町教委が十八日に設置した。
 二月下旬ごろから住民やボランティア計十二人が草刈りや木の伐採などを進め、歩道を設けた。塚は地区を見下ろせる高台にあり、整備で見通しがよくなった。浜野区長は「見違えるようになった。一番高い場所にあり、地区の安寧を願って建てられたのだろう。大事にしていかないといけない」と決意。整備途中の段階で六人ほどが訪れたといい「たくさんの人に見に来てもらえれば」とほほ笑んだ。
 十三塚保護の必要性を訴えてきた町ボランティア連絡協議会長の滝井元之さん(77)は「穴水町には世に出していかないといけない史跡や文化財がまだたくさんある。その価値を町の人が見直し、語れるようになれば」と願った。

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