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【岩瀬仁紀さんがヤクルトを分析】全く戦力を落としておらず強い…打は塩見の覚醒次第、投は清水の疲労が心配

2022年3月18日 06時00分

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岩瀬さんが分析したヤクルト戦力

岩瀬さんが分析したヤクルト戦力

◇本紙評論家が戦国セ・リーグ徹底解剖・ヤクルト編
 昨季は前年最下位に沈んだヤクルトが一気のV字回復でリーグ優勝を飾ったセ・リーグ。今季も絶対的本命不在で激戦の様相だ。そこで3月25日の開幕に向け、本紙評論家の諸氏が立浪ドラゴンズのライバル5球団を分析。「2022戦国セ・リーグ徹底解剖」と題してお届けする。最終回は、岩瀬仁紀さんが昨季王者・ヤクルトにメスを入れた。
   ◇     ◇
 昨年の日本一チームが全く戦力を落としていない。当然、今シーズンも強いと思う。
 昨季セ・リーグ最多の625得点を挙げた打撃陣は、今年もほぼ同じ顔触れ。その安定した攻撃力に厚みを持たせるのが塩見の状態だ。1番を打つ塩見が覚醒しているかいないかによって、打線としての破壊力が大きく変わってくる。
 不安はけが。主力にけが人が出ると、代わって出る控えメンバーの力はかなり落ちる。
 先発陣は実績のある石川と小川に加え、若い奥川と高橋が計算できる存在になってきた。昨季は中10日以上空けていた奥川が、今年はローテーションに入るという。中6日でも問題ないだろう。プロの先発投手として一皮むけるシーズンになるとみている。
 昨年は11月27日まで日本シリーズを戦った。シーズンが約1カ月長かったのだが、リーグ終盤戦やクライマックスシリーズ、日本シリーズのマウンドは奥川、高橋といった若手には一気に成長する場となった。疲れよりも、そこで得た自信の方がずっと大きいはずだ。奥川と高橋がローテの軸として機能すれば、先発陣は強力になる。
 リリーフも昨年は若いメンバーに経験を積ませることができた。彼らが経験を生かして成長すれば、厚みは増す。
 投手陣で心配なのはセットアッパーの清水だ。昨季途中から出て来た奥川や高橋とは違い、シーズンを通して投げ抜いた。長いシーズンで、その分オフも例年より短かった。短いオフの間にどれくらい疲れが抜けているか。疲れは間違いなく残るだろうし、若さでどこまでカバーできるか。
 疲れが抜けているか、抜けていないか、その違いは打者の手元で出るものだ。抜けていないと、手元でのボールの力強さが出ない。押せていたものが押せなくなる。清水はもともと力で押すタイプだから、その影響は余計に大きくなる。
 昨季、ヤクルトを日本一まで押し上げたのは安定したセットアッパー・清水の存在だ。抑えにはマクガフがいるが、リリーフ陣の軸はあくまで清水である。万が一、清水不在となると、一気に救援陣弱体化の印象を与える。
(本紙評論家)

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