スズキ「スペーシア」 新型発売

2017年12月15日 02時00分 (5月27日 05時27分更新)

◆外観はスーツケース風

スーツケースをイメージしたデザインの新型「スペーシア」を紹介する鈴木俊宏社長=14日、東京都内で

 スズキは、車高が高いハイトワゴンタイプの軽自動車「スペーシア」を約五年ぶりに全面改良し、十四日に発売した。室内空間を広くしたほか、遊び心あるデザインと新たな安全機能を採用。主力車種の新型を投入し、年末年始の新車販売商戦で勢いに乗りたい考えだ。
 開発理念は「家族や仲間と楽しく使える軽ハイトワゴン」。車に乗って出掛ける際のワクワク感を演出しようと、スーツケースをイメージしてデザインした。左右のドアの表面にスーツケースのような凹凸を付けたほか、車体と窓枠を同じ色にして横から見ると、かばんの取っ手に見えるように工夫。新型は二代目で、車高を初代より五センチ高い一七八・五センチにした。
 東京都内で開いた発表会に出席した鈴木俊宏社長は「もっと楽しくワクワクできる車にしたい。その基本となる安全機能を重視した」と紹介した。
 前方の車や人を検知して衝突被害を軽くする従来の自動ブレーキ機能に加え、新たに後退時ブレーキサポートを標準装備。車両後方の超音波センサーで後ろの障害物を捉え、後退時にぶつかりそうになると自動でブレーキがかかる。ほかにも前を向いたまま運転に集中できるように、フロントガラスに車速の数字や自動ブレーキ作動時の警報などを映し出す機能を備えた。
 発進時にモーターのみで走ることも可能な簡易型のハイブリッドシステムを搭載し、燃費はガソリン一リットル当たり三十キロを実現した。希望小売価格は百三十三万三千八百円から。大型のメッキフロントグリルを備えた迫力ある外観の派生車「スペーシア カスタム」も同日発売し、二車種合わせて月間一万二千台の販売を目指す。

◆市場拡大、熱い商戦

 国内の軽自動車市場は、二〇一五年春の軽自動車税増税などの影響で以前よりも低調となっているが、軽ハイトワゴンのクラスは需要が拡大傾向にあり、各社が商品を強化している。
 全国軽自動車協会連合会がまとめた一七年度上半期(四~九月)の車種別販売ランキングによると、一位がホンダのハイトワゴン「N-BOX」、四位がダイハツ工業の「タント」、七位がスズキの「スペーシア」(初代)だった。
 新型スペーシアの発表会で国内営業担当の鈴木敏明常務役員は「軽ハイトワゴン市場は年々拡大している」と述べ、国内の軽自動車販売に占めるハイトワゴンの比率が一一年は約20%、今年は40%超にまで高まっていると説明した。
 スペーシアは購買層として、幼い子どものいる家族や友人と遠出する若者、子育てを終えたシニアの夫婦など幅広い世代を想定している。鈴木俊宏社長は「スズキが投入する自信作。年末年始の商戦へ良いスタートを切りたい」と話した。
(西山輝一)

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