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タイガー・ウッズは不屈の精神で必ず戻ってくるだろう。期待膨らむ殿堂入り式典だった【武川玲子コラム】

2022年3月15日 18時04分

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タイガー・ウッズ(AP)

タイガー・ウッズ(AP)

◇コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」
 タイガー・ウッズ(米国)の殿堂入り式典が9日、米PGAツアー本部で行われた。完成したばかりのガラス張りの新社屋に敷かれるレッドカーペット。歴代の殿堂入りメンバーが続々と集まり、ウッズをスタンディングオベーションで迎えた。
 紹介アナウンスは14歳の長女、サムさんが務めた。昨年2月の自動車事故を振り返り「父は今、こうして二本脚で立っている。私たちにとって素晴らしい父」と語った。
 ウッズのスピーチは感動的だった。他界した父、アールさんと過ごした幼少時代、ジュニアトーナメントの出場費を捻出するため、両親は自宅を担保に借金した。そんな苦労をして参戦したトーナメントでは「肌の色のため、僕だけクラブハウスに入れないことがあった。駐車場で靴を履き替え1番ティーに向かった」と人種差別との闘いを改めて話した。
 式典前のインタビューでは、自身の戦績を振り返った。最も誇るのは、四大メジャータイトルを全て手に入れるグランドスラムの達成だ。年間グランドスラムはかなわなかったが、2000年の全米オープンから01年のマスターズまでの四大メジャーを勝ち「タイガー・スラム」と呼ばれる金字塔を打ち立てた。
 しかし、それ以上に胸を張ったのは、142試合連続予選通過の記録だった。1998年から2005年までに成し遂げたツアー歴代1位の偉業は2位のバイロン・ネルソン(米国)の113試合を大きく引き離す。
 「毎週戦っているといい時も悪いときもある。その中で諦めずに予選通過を果たしたのが6年間も続いた。これは本当に誇りに思える」
 現在は事故で負傷した右脚のリハビリに努める。プレーはできる状態になったが「世界トップと戦えるレベルではない」。ツアー復帰の見通しは立たないが、改めてウッズの不屈の精神を考えると、必ず戻ってくるだろう。そんな期待が膨らむ式典だった。(全米ゴルフ記者協会会員)
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