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世界と戦うには…42・195キロを全力で走り続けられるような練習の見直しも必要【名古屋ウィメンズ・金哲彦評論】

2022年3月13日 17時35分

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日本勢最高の3位でゴールする安藤友香

日本勢最高の3位でゴールする安藤友香

◇13日 名古屋ウィメンズマラソン(名古屋市・バンテリンドームナゴヤ発着の42・195キロ特設コース)
 自己ベスト2時間21分36秒の更新こそならなかったものの、日本人トップの安藤友香選手(27)=ワコール=には価値あるレースでした。途中まで日本記録を上回るハイペースにもぎりぎりの状態ではなく、かなり余裕を持ってついていった。豊富な練習量に裏付けされた自信が走りに表れていたし、日本記録に迫る2時間19分台を狙って臨んでいたことが十分にうかがえました。
 残念ながら20~25キロまでの5キロを驚異的な15分台で駆け抜けた、2位のサルピーター(イスラエル)と並走したことで脚を使ってしまい、終盤は失速しました。しかし、世界レベルのペースを前半に経験できたことは今後、世界大会に出場するにあたって大きな財産になると思います。
 初マラソンで日本学生新記録を樹立した鈴木優花選手(22)=大東文化大=も立派な走りでした。過酷な山上りのある富士山女子(全日本大学女子選抜)駅伝で区間新記録をマークするなど、もともと筋力に定評のある選手でしたが「厚底シューズ」への対応を目的としたさらなる筋力強化が花開きました。将来が楽しみな逸材です。
 ペースメーカーをも置き去りにした今回の1、2位の選手は世界大会でメダルを争うクラス。世界と戦うにはこの2人が見せた1キロ3分10秒前後、5キロ15分台のハイペースに対応しなければならない。世界に挑むにはこれまでの常識にとらわれることなく、42・195キロを全力で走り続けられるような練習内容の見直しも必要だと改めて感じさせられる一戦でした。(マラソン解説者)

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