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3.11石巻で長渕剛が献歌「たやすく希望を語らずに東北の方が耐え忍んできた思いを胸に刻んで生きていたい」

2022年3月11日 19時00分

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歌をささげる長渕剛

歌をささげる長渕剛

  • 歌をささげる長渕剛
  • 慰霊碑に献花する長渕剛
 東日本大震災発生から11年を迎えた11日、被災地の一つとなった宮城県石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内の慰霊碑前で同市主催の追悼式が行われ、ミュージシャンの長渕剛(65)が献歌した。震災発生直後に自ら復興支援のラジオ番組を立ち上げ、約1カ月後に初めて石巻を訪れて以降、さまざまな形で被災地に“でっかい勇気の花”を咲かせてきた長渕。犠牲者への弔いや街の再生への願いを込めて「ひとつ」「愛(いと)おしき死者たちよ」「REBORN」の3曲を熱唱した。
   ◇   ◇
 2011年4月16日。自ら企画・発案した復興支援のためのラジオ番組「長渕剛 RUN FOR TOMORROW~明日へ向かって~」の一環として震災後初めて石巻に足を運んだ長渕は、津波と火災で約2000世帯がほぼ壊滅した同市の南浜町・門脇町地区のがれきの山を歩いた。津波で流されたアルバム、泥まみれの炊飯器…。地獄絵図のような悲惨な光景が広がっていた。
 あれから11年。同地区は整備され、昨年に復興祈念公園に生まれ変わった。犠牲者約3700人(関連死を含む)の名前が刻まれた慰霊碑の前で初めて追悼式が行われた。
 これまで石巻を含む東北の被災地や、爆発事故が起きた福島第一原発の警戒区域となった浪江町を訪れ、さまざまな思いを歌にしてきた長渕。震災発生時刻の午後2時46分に出席者全員で黙とう。斎藤正美市長の式辞に続いて特設ステージに登場した長渕は犠牲者への鎮魂歌として「ひとつ」、犠牲者たちの無念の思いを受け止め、決して風化させないという思いを込めた「愛おしき死者たちよ」を歌った後、こうあいさつした。
 「亡くなった犠牲者の方々、石巻の海に眠る魂たち、想像を絶する無念の涙を抱きしめ、希望の道を指し示してくださったご遺族の方々に弔いの意味を込めてこの歌を贈ります」
 最後に歌った最新曲「REBORN」は、昨年末にスタートさせたツアーのテーマ曲で「人は何度でも生まれ変われるさ」というメッセージが詰まっている。この3曲を通じて被災地の過去と未来をつなぎ、パワフルな歌声でエールを届けた。
 復興は目に見える形で進んでいる。「苦しみや悲しみを共有している者たちが連帯を組むことの大事さの証しだと思う」と長渕は感心する一方「歌(『愛おしき死者たちよ』の歌詞)にも書きましたが、たやすく希望を語らずに東北の方が耐え忍んできた思いを、僕たちは仲間として同胞として胸に刻んで、最終的に門脇の海に眠る亡くなった方々への思いを感じて生きていたいと思います。自分が仲間であるという意識は表明しておきたいという思いは死ぬまであります」と“心の復興”のために引き続き寄り添っていくことを改めて誓った。

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