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<タイムカプセル> アナウンサー・代田和也さん(37)

2022年3月9日 05時00分 (3月9日 05時00分更新)
代田和也さん

代田和也さん

ラジオに心救われた

 中学時代に不登校を経験しました。はっきりとした理由は思い出せませんが、環境の変化に戸惑いがあったのかもしれません。1年生の夏ごろから学校に行けなくなり、2、3年生はほとんど通えませんでした。ふがいない気持ちや、将来への不安を感じていました。
 一日中、家にいた中学2年生の頃、ラジオに出合いました。特に好きだったのは、ざっくばらんな雰囲気の深夜ラジオ。番組にメッセージを送ると、パーソナリティーが読み上げてくれました。孤独を感じていた自分の声を拾ってくれ、メッセージを通じたやりとりに心が救われました。
 「将来、ラジオ番組に関わりたい」と漠然と考えていたものの「人前に出て目立ちたいタイプではない」と思っていました。高校時代、先生から「声が良いから、ナレーションコンテストに出ないか」と背中を押され、挑戦したことが自信になりました。
 ラジオを聞き続けて感じたのは「どんな経験も間違いじゃない」ということ。各パーソナリティーは自分の経験を自分の言葉で語り、それが番組の個性として生きていました。
 今、私なりに経験を生かそうと、番組内で月に1回、フリースクールを運営するNPO法人の代表と一緒に不登校について考えています。自分が「ラジオに肯定してもらえた」と感じられたように、リスナーに寄り添う発信を心掛けています。「どんな経験もプラスに変えられる」と伝えたいです。 (聞き手・坂田恵)

 しろた・かずや 長野県下條村出身、津市在住。エフエム三重で毎週月−木曜午後5時からの番組「ゲツモク!」のパーソナリティーを務める。


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