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昨年の米ツアー人気に貢献した選手の1位はミケルソンと思われたが実際は…【武川玲子コラム】

2022年3月8日 17時29分

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フィル・ミケルソン(AP)

フィル・ミケルソン(AP)

◇コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」
 米男子PGAツアーが「プレーヤー・インパクト・プログラム(PIP)」の結果を発表した。1年を通じて選手がツアー人気にどれだけ貢献したかをはかる取り組みで、トップ10には総額4000万ドル(約46億円)のボーナスが支給される。高額賞金を前面に押し出して、トップ選手を勧誘するサウジアラビアの新リーグ対策として昨年から始まった。
 1位には800万ドル(約9億2000万円)が与えられる。当初、PGAツアーは「結果は公表しない」としていた。しかし昨年12月29日、フィル・ミケルソン(米国)が自身のSNSで「声援をありがとう。おかげでPIPに勝つことができた!」と勝利宣言。ボーナスを確実に受け取るため「今年初戦に出場する」と21年ぶりに1月のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ハワイ州)に出場した。
 ところがふたを開けてみると、PGAツアーが3月2日に発表した同プログラムの1位にはタイガー・ウッズ(米国)が選ばれ、ミケルソンは2位だった。ウッズは昨年2月、自動車事故で右足を大けがし、ゴルフができるかも危ぶまれた。だが12月、長男のチャーリー君とペアを組み、非公式大会のPNC選手権に出場し、ツアー復帰への可能性を披露した。
 同プログラムは単なる一時期の人気で決まるものではない。1~12月のテレビ視聴率やインターネットのサーチ回数など5分野の総合点で順位を決める。ミケルソンは昨年5月に50歳の最年長でメジャー制覇を遂げたが、土壇場でウッズに逆転を許す形となった。ツアー批判を繰り返し、窮地に追い込まれている昨今の言動が影響したわけではない。
 この結果を受け、ウッズはツイッターで「Whoops(おっと!)」と反応した。このささやかなつぶやきには長い間ライバルとして戦い、ツアーをけん引してきたミケルソンへの「友情」が感じられる。2人がそろってツアーに復帰する日をファンは待ち望んでいる。
(全米ゴルフ記者協会会員)
(写真はAP)
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