踏み間違いを光で警告 高齢者運転で支援装置

2019年9月13日 02時00分 (5月27日 05時26分更新)

◆浜モトニューローが開発

ドライバーが踏んでいるペダルを光で直感的に知らせる運転支援装置「光でわかるペダル君」と鈴木学社長=浜松市中区の浜モトニューローで

 自動車向けの安心・安全用品を製造する浜モトニューロー(浜松市中区)が、高齢者向けの運転支援装置「光でわかるペダル君」を開発した。簡単に取り付けられ、ブレーキやアクセルなどの状態が一目で分かるのが特長。ペダルの踏み間違いによる事故が相次ぐ中、ドライバーが直感的に間違いを把握できるようにして事故防止につなげる。
 装置は幅九センチ、奥行き四センチ、高さ三センチで運転席のダッシュボードに設置。ブレーキランプやカーナビの配線と接続し、ブレーキの信号や車速を読み取る。
 ブレーキペダルを踏むと「ブレーキ」と書かれた左側の発光ダイオード(LED)ランプが赤色に点灯。シフトレバーを後進に入れると中央の「リバース」のランプが黄色に、それ以外は右側の「アクセル」のランプが青色に光る。
 ブレーキ操作が必要になる可能性が高い時速十キロ以下では「アクセル」の青色が点滅する。ペダルの位置関係とLEDランプの配置を同じにし、ブレーキ時の点灯色を車両のブレーキランプと同じ赤色にそろえることで、ドライバーの視覚に訴えて誤操作を防ぐ。
 開発のきっかけは、鈴木学社長(75)自身が昨年秋、ペダルの操作が遅れて車を橋の欄干に擦らせたこと。「もっと自信を持って操作できれば良かった」と悔やみ、「同じように不安を感じる高齢者は多いのでは」と着手。急発進や急加速を抑える装置は高額になるため、ドライバーにペダル操作を意識させることで事故を未然に防ごうと、光で知らせる装置を思い付いた。
 販売価格は一万九千八百円を予定。アクセルの信号を読み取らず、ブレーキ操作を知らせる機能に割り切ることで二万円を切った。十月末以降の発売を目指す。
 試作品を愛用する鈴木社長は「間違えるかもしれない、というストレスがかなり減った。メーカーの標準装備品や後付け装置と併用することで、事故防止の効果が一層高まる」と普及に意気込む。
 踏み間違い事故の対策では、自動車メーカーが誤操作による急加速を抑制する装置の標準装備化を推進。新車以外の車に後付けできる装置も、スズキなど多くのメーカーが来年夏以降に販売を予定している。
(山田晃史)

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