消費増税で値札 各社まちまち

2019年9月25日 02時00分 (5月27日 05時26分更新)

遠鉄ストアの新たな価格表示(下)。税込み価格の表示をやめて「本体価格+税」に改める=浜松市中区の遠鉄ストア本社で

 十月一日の消費税率引き上げに合わせ、県内の小売り各社が商品の値札の付け替えを進めている。軽減税率が適用される食品などは8%、その他は10%と税率が混在するため、買い物客や従業員に分かりやすい表示に切り替える社も多い。
 ドラッグストアの杏林(きょうりん)堂薬局(浜松市中区)は、本体価格を大きく、税込み価格を小さく表示する従来の値札を踏襲しつつ、「8%対象」「10%対象」の文字を新たに付け加える。
 取扱商品が五万四千点に上る店もあり、広報担当者は「全商品の税率を完全に把握するのは従業員でも難しい。お客さまへの周知とともに、従業員の負担を軽減したい」と話す。
 十月以降も8%に据え置かれる飲食料品の付け替えを進行中。10%になる商品は、現在の値札の裏に新たな値札を忍ばせ、数日前から順次替えていくという。
 遠鉄ストア(同)は、本体価格と税込み価格を併記していた方式から「本体価格+税」に変更する。

杏林堂薬局が軽減税率導入に合わせて張り替えを進める値札(下)。「8%対象」か「10%対象」の表示が新たに加わった。上は従来の値札=浜松市東区の杏林堂薬局和田店で

 同じ飲食料品でも店内飲食なら10%、持ち帰りなら8%と二種類の税率が存在するため、担当者は「お客さまや従業員が混乱するのを避けたい」と話す。新しい表示は増税前でも対応できるため、九月下旬から付け替えを始めた。
 一方、県内に二十七店を展開するドラッグストアのマツモトキヨシ(千葉県松戸市)は、10%の税込み価格を表示した値札への付け替えを進めている。九月中は当然、税率は8%だが、客の混乱を避けるため、張り紙で「こちらの棚の商品は、十月一日以降の価格が表記されております」などと注意を呼び掛けている。
 マックスバリュ東海(浜松市東区)は、一足早く三月に値札を変更。本体価格を目立たせた上で税込み価格を併記する方式はそのままだが、売り場で正確に消費税額を計算できるよう、税込み価格は小数点以下第二位まで表記している。
 軽減税率が適用されず10%に上がる商品は付け替えが必要になるが、標準規模の店舗では商品全体の二割にとどまるといい、九月中に順次交換していく。
(鈴木啓紀)

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