ヤマハ発 香川・豊島で共同実証実験

2019年9月20日 02時00分 (5月27日 05時26分更新)

レンタカー事業の実証実験で用いられる電動小型低速車両「AR-04」=香川県土庄町の豊島で(ヤマハ発動機提供)

◆28日からレンタカー事業 低速電動車需要探る

 ヤマハ発動機は、低速の電動車両を使ったレンタカー事業の共同実証実験を、瀬戸内海に浮かぶ観光地の豊島(てしま)(香川県土庄町(とのしょうちょう))で二十八日から行う。同日開幕する「瀬戸内国際芸術祭2019ひろがる秋」に合わせて、公道も走れる車両を島内の周遊手段として提供し、需要を探る。
 現地で電動バイクや電動アシスト自転車のレンタルを手掛けるカレンスタイル(東京)が運営し、三井物産がスタッフ手配や保険関連の業務を支援する。ヤマハ発のゴルフカートを基にした電動小型低速車両「AR-04」に軽自動車として公道を走るための装備を付け、三台を貸し出す。
 車両は四人乗りで、時速二〇キロ未満で走行する。利用料(税別)は四時間まで四千五百円、十時間まで八千円、二十四時間まで一万五千円。芸術祭は十一月四日まで。実験はその後も一カ月程度続ける。
 豊島は広さ一四・五平方キロ。芸術作品や施設が点在するほか、絶景を望む展望台があり、年間約二十万人の観光客が訪れる。坂道が多く、レンタルの電動アシスト自転車では「長時間乗るのは正直しんどい」と観光協会の職員。電動小型低速車両は容易に運転できて複数の人が乗れるため、より利便性の高い乗り物として期待されている。
 国も同車両を環境に優しい「グリーンスローモビリティ」と位置付け、観光客や高齢者の移動手段として各地で導入実験が始まっている。ヤマハ発は二〇二〇年四月以降に豊島での本格採用を目指し、他地域での展開につなげたい考えだ。
(久下悠一郎)

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