本年度計画 県内地銀・信金23店再編

2019年11月29日 02時00分 (5月27日 05時26分更新)

◆経営効率化 昼休み導入も進む

浜松いわた信用金庫浜松北支店の出入り口。10月から店舗内店舗として同居する上新屋支店の店名も表示されている=浜松市中区で

 県内の地方銀行や信用金庫が二〇一九年度中に廃止したり、近くの支店などに集約したりする店舗が計二十三店に上ることが、二十八日時点の本紙の集計で分かった。機能を見直したり昼休みを取り入れたりして店舗の人員を減らす動きも目立つ。人口減少や低金利などで経営環境が厳しさを増す中、店舗の数や役割を絞り込むことで効率化を図っている。
 店舗の廃止は、今年合併した浜松いわた信金(浜松市中区)、しずおか焼津信金(静岡市葵区)でそれぞれ四店。いずれも、合併前の旧信金で近接していた店舗同士をどちらかに一本化し、店舗にかかる経費を減らす。このほか、富士宮信金(富士宮市)が十二月二十日に中里支店を廃止し、吉原支店に統合する。
 近くの店舗に同居させる「店舗内店舗」として集約するのは、合併した島田掛川信金(掛川市)の六店のほか、浜松いわた信金が四店、静岡銀行(静岡市葵区)が三店、沼津信金(沼津市)が一店。
 移転する店舗の建物はなくなるため事実上は統合だが、店舗名は残り、顧客にとっては通帳やキャッシュカードの変更が要らない利点がある。現時点では店舗の廃止や集約に踏み切っていない静清信金(静岡市葵区)の担当者も「外部環境を考えて、検討は進めている」と明かす。
 法人、個人向けの全業務を取り扱う「フルバンク」から個人向け業務に特化するなどの機能の見直しは、しずおか焼津信金が三店。サテライト店や出張所にする。三島信金(三島市)は二店、静清信金と静岡中央銀行(沼津市)も各一店を変更する。静岡銀は一八~一九年度に県内の十八営業地域で、個人の住宅ローンや資産運用、法人向け融資に当たる支店の担当者を中核店に集約する。
 このほか、窓口業務に昼休みを導入する店舗が計二十六店。内訳は静岡銀が八店、遠州信金(浜松市中区)と静清信金が各六店など。
 従来は交代で昼食をとるため人員に余裕を持たせていたが、一斉に休むことで配置を減らし、顧客の課題解決といった重点部門に回す狙いがある。インターネットバンキングの普及で来店客が減っていることもあり、郊外の店舗を中心に導入が増えている。
 ある地銀関係者は「金融サービスは公益性が高く、空白をつくるわけにはいかないので簡単に店をたたむことはできない。一方で、民間企業として利益も上げなければならず、その辺のバランスを取りながら店舗網の効率化を進めている」と語る。 
(伊東浩一)

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