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ひとり親家庭を支援 エリジオンHDが浜松市に6000万円寄付

2022年3月5日 05時00分 (3月5日 05時02分更新)
鈴木康友市長(右)に目録を手渡す小寺敏正社長=浜松市役所で

鈴木康友市長(右)に目録を手渡す小寺敏正社長=浜松市役所で

 ソフトウエア開発事業を統括する「エリジオンホールディングス」(浜松市中区)は、経済的に厳しいひとり親家庭を支援するため、市に六千万円を寄付した。同社の意向で、市は児童扶養手当を受ける家庭のうち、進学や就職を控える高校三年相当の子どもに一人十万円を支給する。市役所で四日にあった受領式で、小寺敏正社長(68)は「夢をかなえるスタートに使って」と語った。 
 コロナ禍でひとり親家庭の困窮が社会問題になっている。経済的な事情で教育を十分に受けられる人とそうでない人では、将来の格差が大きいことを懸念した小寺社長は「世界を救うことはできないが、地元なら助けになれる」と申し出た。同社は昨年も二億円を寄付し、市は児童扶養手当を受ける十八歳以下の子どもに一人三万円を支給した。
 小寺社長は福井県出身で、大学卒業後に浜松市内の企業に就職。ベンチャー企業の起業を経て、一九九九年にエリジオンを設立した。製造業や建築業の分野で、三次元データを利用したものづくり支援を手掛ける傍ら、虐待を受けた子どもらを保護する児童養護施設にも寄付を続けてきた。
 市は、新たに創設した「子どもの未来応援基金」に今回の寄付を受け入れた。十万円の支給対象は、二月末時点で児童扶養手当の認定を受けている家庭の高校三年相当の子ども六百十一人。九日に指定の口座に振り込まれる。
 この日、小寺社長から目録を受け取った鈴木康友市長は「新生活スタートの時期で大変喜ばれる。あたたかい申し出でありがたい」と感謝。小寺社長は「ひとり親家庭は、経済的にも精神的にもつらいと思うが『自分たちのことを思ってくれる人がいるんだ』と知ってもらいたい。立派な社会人になって、今度は地域に貢献してもらえればうれしい」と思いを語った。 (坂本圭佑)

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