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犬の鳴き声 うんざり 近隣トラブル心配、行政から注意も…

2020年2月12日 02時00分 (5月27日 05時26分更新)

◆最後は飼い主のモラル頼み

ご近所トラブルに発展することもある犬の鳴き声問題。最初のしつけが肝心だという=浜松市内で(本文の犬と写真は関係ありません)

 「近くの犬の鳴き声がうるさくて、十年以上我慢してきたが、もううんざり」。浜松市内の女性から悩み相談が取材班に届いた。ご近所トラブルになるのが心配で、直接は苦情を言えないという。「行政が何とかしてくれれば助かるのに」。女性はそう願うが、打てる手だては少なく、最後は飼い主のモラル頼みのようだ。
 女性が困っているのは、数軒隣の庭で飼われている中型犬。「朝夕に鳴き、家人の出入りで鳴き、始まると長い」。鳴き声問題は、保健所などが相談を受けている。女性は一年ほど前、浜松市で窓口となっている動物愛護教育センター(西区)に注意を依頼。それでも「何も変わらない」と落胆する。
 行政はどんな対応をとっているのか。センターによると、現地の状況を確認し、文書や電話、直接訪問で、相談者の立場は明かさずに苦情があることを飼い主に伝えている。対処法として大切なのは、ほえすぎないようにするしつけ。教室の案内などもするが、改善されるかどうかは結局、飼い主次第だという。
 センターが対応の根拠としているのは、動物愛護法の「(飼い主は)人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない」という条文。センターの男性獣医師は「うるささの定義があるわけではなく、あくまでも努力目標。強制力はない」と対応の難しさを説明する。
 センターへの鳴き声相談は、毎年百件近くある。室内犬でも窓や隣家の位置によって鳴き声が響くため、意外と苦情が多い。鳴き声を巡っては全国各地でトラブルになる例があり、損害賠償を求めて裁判沙汰になるケースもある。
 獣医師は、犬を飼う前から、最初のしつけなどを考えておくことが重要と話す。「犬種によっても、にぎやかな子もいれば、おとなしい子もいる。どのように世話をして一緒に暮らすか、周囲への配慮も含めて検討してほしい」
(内田淳二)

◆インストラクター河村さん助言 「早めのしつけ、ごほうびも効果」

 飼い主が犬の鳴き声を抑えたい場合はトレーナーなどに相談するのが近道だが、自分で取り組めることはないのか。しつけインストラクターで、「犬の幼稚園ワンズワン!!」(浜松市西区)代表の河村由貴子さんに聞いた。
 -どうして長く鳴き続けてしまうのか
 飼い主自身が慣れてしまっていることが多い。注意しないことが積み重なると、犬は「ほえても大丈夫」と学習してしまう。早めにしつけるのが効果的。
 -長く飼っている犬でも対処法はあるのか
 やり方はある。鳴きだしたら、自分のところに呼び戻して「もう鳴かないでいいよ、ありがとう」と声を掛ける。来なければこちらから近づいて。鳴きやんだら、ほめてあげる。
 -ごほうびもあり?
 いつもと違う特別感のあるおやつを用意して。ほえるより「おいしいおやつが食べられる」と分かれば鳴きやみやすい。これは年をとっている犬でも同じ。全くほえさせないようにするのは難しいが、「ほえても、やめさせられる」ようにするのが第一歩。
 -ほかの対処法は
 散歩にあまり行っていないなど、ストレスも鳴き過ぎる原因になる。家の外で飼う場合は、人通りを見えないようにするなど、余計な刺激を与えないように工夫するのもいい。
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