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難病の妻守る発明 最優秀 中能登・萩さん 呼吸器事故防ぐ用具

2022年3月3日 05時00分 (3月3日 10時01分更新)
萩豊人さんが作った「呼吸器回路コネクタ外れ事故防止アイテム」

萩豊人さんが作った「呼吸器回路コネクタ外れ事故防止アイテム」

  • 萩豊人さんが作った「呼吸器回路コネクタ外れ事故防止アイテム」
  • 分身ロボットを利用して知事(左)に受賞の思いを伝える萩豊人さん、志津子さん夫妻=県庁で

▽県バリアフリー社会推進賞

 県バリアフリー社会推進賞の表彰式が一日、県庁であり、障害のある人らの社会参加に役立つ創作や活動を担う組織や個人をたたえた。福祉用具部門(一般)では難病の妻と暮らす中能登町の萩豊人(とよひと)さん(73)が人工呼吸器の接続が外れる事故を防ぐ用具を生みだし、二度目の最優秀賞に輝いた。萩さん夫妻は自宅から分身ロボット「オリヒメ」を操って式に参加した。 (押川恵理子)
 妻の志津子さん(73)は約六年前に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。当初から「自然体で行こう」と在宅生活を続ける。約四年前、気管切開して人工呼吸器を装着。気管カニューレと呼吸器の接続部分はまれに外れる恐れがある。JRの元運転士でものづくりが好きな萩さんはゴムひもやフックを用い、接続が外れない用具を自作。製品化の予定はないが、特許庁の実用新案に出願した。
 志津子さんは日中、車いすに乗って茶の間で過ごし、意思伝達装置を使って家族や友人らと交流している。前回はこの装置を車いすに固定する用具で最優秀賞となった。今回の表彰式で谷本正憲知事から受賞の思いを聞かれると、志津子さんはオリヒメを操って「二度目の最優秀賞でうれしい。在宅で過ごせるのも県や訪問看護師らの支援のおかげです。これからも皆さんの力を借りて頑張ります。知事さんも長い間ご苦労さまでした」と伝えた。
 県バリアフリー社会推進賞の福祉用具部門(企業)では、障害のある人や幼児も使いやすい箸を開発した輪島市の小山箸店が最優秀賞に輝いた。
 ◇その他の受賞者・団体(かっこ内は受賞対象)【施設部門】最優秀賞 金沢市、五井建築研究所(金沢市第二本庁舎)▽社会福祉法人芙蓉会、浦建築研究所(特別養護老人ホームことぶき園)【活動部門】最優秀賞 林正勝▽優秀賞 一般社団法人Be.カラフル▽奨励賞 放課後デイサービスあんじゅ 三浦恵子【福祉用具部門】優秀賞 高松外美子(介護ベッド用ずり落ちナイス!)石川樹脂工業(ARASお茶碗・汁椀)川端鉄工所(車いすスマホ用アーム)▽奨励賞 原祐宏(バランスくん)村上陽子(タオルキャップ)荒木左知子(ビー玉テトリス)訪看リハビリステーションいまひら自助具工房えむ 光田雅人(3D造形自助具シリーズ「内服だけどラムネがポン」)

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