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【今秋ドラフト候補】「あの試合がなければ今の自分は...」西濃運輸・林は3年前の悔しさをぶつける

2022年3月2日 17時21分

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社会人3年目となる今季の意気込みを語った西濃運輸の林優樹投手

社会人3年目となる今季の意気込みを語った西濃運輸の林優樹投手

◇目指せ!プロ野球 2022中部のドラフト候補 (3)社会人編
 甲子園を沸かせた球児が社会人野球で牙を研いできた。西濃運輸(岐阜県大垣市)の左腕、林優樹投手(20)=滋賀・近江高。身長174センチと小柄ながら、体を大きく使ったフォームで制球良く切れのある直球を投げ込む。「今年に懸ける思いは強い」。ドラフト解禁年となる今季は3年前の悔しさをぶつける。
 近江高では甲子園に春夏通算3度出場。2年夏の準々決勝では当時旋風を巻き起こした金足農高(秋田)に2ランスクイズを許してサヨナラ負けを喫した。苦い記憶も「あの試合がなければ今の自分はなかった」と笑みを浮かべて振り返る。
 高校3年の秋はプロ志望届を出すも指名漏れ。人目もはばからず涙を流した。その日の夜、練習参加していた西濃運輸の佐伯尚治監督(38)=当時はコーチ=からLINE(ライン)が届いた。「3年後は悔し涙じゃなくてうれし涙を流そう」。高校2年の時から注目してくれていた佐伯監督の言葉に「この人の下で野球がしたい」と社会人の門をたたいた。
 1年目は体づくりに専念。全体練習が終わると、毎日のように「今日もやるぞ」と佐伯監督に付きっきりで午後9時すぎまで走り込みやノック、シャドーピッチングに明け暮れた。2年目の昨年4月のオープン戦で自己最速となる145キロを計測。高校時代から15キロも上がる結果に「やってきたことは正しかったんだ」と自信が深まった。
 今季から背番号を14に変更する。2014年に都市対抗初優勝にチームを導き、橋戸賞を受賞した佐伯監督が現役時代に背負った番号だ。ロッテなどで通算600試合登板した藤田宗一さんが着けた番号でもあり、佐伯監督は「縁起のいい番号。運気の流れが変われば」と理由を説明する。
 監督の親心に「自分が投げて、監督を東京ドームに連れていって勝利をプレゼントしたい」と林。今は左肘のけがから4月中の実戦復帰を目指している。「野球を始めた時からプロという夢は変わらない。その夢をかなえたい」。支えてくれた人への恩返しするためにも、一気に飛躍を遂げる。
   ◇   ◇
 ▼林優樹(はやし・ゆうき) 2001年10月29日生まれ、京都市伏見区出身の20歳。174センチ、75キロ、左投げ左打ち。兄と姉の影響で4歳の時に向島シャークスで野球を始め、同市立向島中では京都八幡リトルシニアでプレー。近江高では2年春、夏と3年夏の計3度甲子園に出場し、2年夏は金足農高(秋田)戦でサヨナラ2ランスクイズを許して準々決勝敗退。高校卒業後に西濃運輸に入社し、2年目の昨年4月に公式戦デビューを果たした。

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