二刀流の日体大・矢沢宏太、社会人相手に今季初登板 侍ジャパン栗山監督も熱視線【アマ野球】
2022年3月1日 20時25分
首都大学野球リーグの日体大で“二刀流”としても注目される150キロ左腕、矢沢宏太投手(3年・藤嶺藤沢)が1日、東京都大田区で行われた社会人の東京ガスとの練習試合で“今季初登板”した。昨年12月の侍ジャパン大学代表候補合宿でも注目を集めた今秋ドラフト上位候補は、侍ジャパンの栗山英樹監督(60)も視察するなどプロの熱視線を浴びる中でドラフトイヤーのスタートを切った。
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注目の今季初マウンドは、ほろ苦い滑り出しとなった。矢沢は予定通りに4回から登板し、3イニングを3安打2失点。社会人の強豪から2三振を奪う一方で、変化球の制球が乱れて連続押し出し四球で失点。「真っすぐは70点ぐらい。ファウルも空振りも取れたが、まだ自信を持てなくて、ピンチで変化球に頼ってしまった」と自戒した。
中日、巨人など5球団のスカウトに加え、侍ジャパンの栗山監督も視察。その視線はマウンド上の左腕に集中した。この日は最速146キロをマークし、昨年の都市対抗で首位打者の笹川から直球で空振り三振を奪った。しかし、2イニング目に先頭の失策出塁から、バントシフトのサインプレーで三塁手と呼吸が合わず、その後に制球を乱した。
3月に予定されていた侍ジャパンの台湾との強化試合のメンバー候補だったこともあり、栗山監督は「すごい楽しみ。野球選手としての姿がいい。投げ始めで精度は良くなかったが、腕の振りとか球の切れとか楽しみ」と話した。
9回は特別ルールの代打で打席に立ち、遊ゴロに倒れた。「4番・右翼」で出場したチーム初戦の桐蔭横浜大戦に続いて視察した中日は、音チーフスカウトが「きょうは力んで横のスライダーが滑ってなかった。打者としてのセンスもある」と評価した。
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