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愛知・犬山の有楽苑、開業当時の姿に 国宝茶室「如庵」など公開再開

2022年3月1日 05時00分 (3月1日 11時58分更新)
如庵の室内。右手の細い竹を打ち付けた窓が「有楽窓」=犬山市犬山で

如庵の室内。右手の細い竹を打ち付けた窓が「有楽窓」=犬山市犬山で

  • 如庵の室内。右手の細い竹を打ち付けた窓が「有楽窓」=犬山市犬山で
  • 「随所に有楽斎の意向を感じて」と話す担当職員の福田さん=犬山市犬山で
 国宝茶室「如庵(じょあん)」の修繕などのため二〇一九年三月から公開を中止していた犬山市犬山の日本庭園「有楽苑(うらくえん)」が一日、隣接するホテルインディゴ犬山有楽苑のオープンと同時に再開する。如庵の屋根をふき替えたほか、庭園の樹木を大幅に伐採し、開業当時の姿に近づけた。
 如庵は、織田信長の実弟である織田有楽斎が京都に建てた茶室。明治以降、東京、神奈川に移された後、一九七〇年に名古屋鉄道の所有となって現在地へと移築された。如庵の屋根のふき替えは二〇〇〇年以来二度目だが、今回は初めて、本格的な建物の調査を伴う修繕となった。
 主な修繕部分の屋根のふき替えでは、木の板を幾重にも重ねる伝統的工法の「こけらぶき」で使用された薄い板を取り除くと、創建時や神奈川に移築した年代が記された下板が出てきたという。
 土壁の一部の塗り直し作業では、これまで使われていた土を練り直して再利用した。格子窓に絡み付くツタの修復には一部プラスチックを使ったが、どこを直したか分からないほど外観には気を使った。
 見どころは「有楽窓」と呼ばれる窓で、外側から細い竹をびっしり打ち付けている。この竹によって、すき間から優しい風が吹き込むとともに、光の効果を生み、青や黄などの色が差し込むという。
 庭園施設の修繕では他に重要文化財「旧正伝院書院」、茶室「元庵(げんあん)」、岩栖門でそれぞれ屋根をふき替えるなどした。担当職員の福田孝美さん(59)は「四百年前の茶室を普段から見られるのはここだけ。随所に見られる有楽斎の意向を感じてほしい」と話した。
 入苑料は大人千二百円、小学生六百円、未就学児無料。水曜休苑。四月から月に一度、内部公開も実施する。(問)有楽苑=0568(61)4608
 (水越直哉)

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