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本人も「びっくりしてます」 本格練習わずか1年の星岳、初マラソン日本最高でV【大阪・びわ湖毎日】

2022年2月27日 20時25分

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【第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会】37キロ過ぎ、浦野雄平(右)、山下一貴(中央)を引き離して先頭を走る星岳(代表撮影)

【第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会】37キロ過ぎ、浦野雄平(右)、山下一貴(中央)を引き離して先頭を走る星岳(代表撮影)

◇27日 大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会(大阪府庁前~大阪城公園の42・195キロ)
 星岳(23)=コニカミノルタ=が初マラソン日本最高の2時間7分31秒で優勝した。11秒差で2位の山下一貴(24)=三菱重工=とともに今夏の世界選手権(米オレゴン州)派遣設定記録を突破し、代表候補入り。複数大会で条件を満たした9位の川内優輝(34)=あいおいニッセイ同和損保=を含む7選手が2024年パリ五輪の代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を得た。
   ◇   ◇
 ゴールまで残り300メートルの地点で、勝利を確信した星が右拳を振り上げた。そのまま笑顔でフィニッシュし、統合大会の初代王者に輝いた。帝京大卒業後に本格的にマラソン練習を始め、わずか1年。パリ五輪に向けて新星が誕生した。
 「正直、この記録で優勝とは思い描いていなかった。びっくりしています」。本人も驚きの初マラソン日本最高だ。上位6選手がMGC出場権を獲得する好記録続出の好レース。23歳の若武者は淡々と自分のペースを刻み続け、冷静に勝負どころを見極めた。
 1キロ3分ペースで進む先頭集団で粘り、30キロ以降の揺さぶりにも動じなかった。36キロ付近で前を走る山下、浦野雄平(富士通)が先頭を譲り合っても、無用な“心理戦”には加わらない。様子をうかがいながら、38キロ手前で勝負。徐々にペースを上げて先頭に立ち、そのまま押し切った。
 母校・帝京大では箱根駅伝に3度出走し、エース区間の2区も任された。大学時代からトラックよりもロードの長距離への適性を感じ、卒業後はマラソン1本で勝負する決意を固めていた。ただ「慎重な性格」と自認する通り、与えられた練習メニューをこなしつつも、体の異変を感じれば無理はしない。できる練習を着実に積み重ねた結果、初マラソン日本最高の快挙に結び付いた。
 当初の目標に定めていたのは2028年ロサンゼルス五輪。しかし、早々と来年秋のMGC出場権を獲得した。「時間もあるのでどう向き合っていくのか、立ち止まって考えたい」と星。ピカピカの“社会人1年生”が世界に飛び出す。
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 ▼星岳(ほし・がく) 1998年9月17日生まれ、仙台市出身の23歳。163センチ、49キロ。宮城・明成高1年で陸上を始め、帝京大では3年連続で箱根駅伝に出場。2年で10区の区間賞を獲得し、3年からは2年連続で2区を走った。4年時には主将。昨春にコニカミノルタに入社し、今年1月の全日本実業団対抗駅伝ではエース区間の4区を任された。

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