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新球シュートか“インズバ”か…中日・大野雄の昨季対左被打率3割3厘 キャリアワースト改善へ見えた理想形

2022年2月27日 09時03分

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阪神戦の1回、佐藤輝を三邪飛に仕留めた中日・大野雄=26日

阪神戦の1回、佐藤輝を三邪飛に仕留めた中日・大野雄=26日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇26日 オープン戦 中日2―1阪神(北谷)
 新球シュートか、それとも「インズバ」か。オープン戦の開幕投手を務めた大野雄が、掲げていたテーマがある。
 「思い切り数字が出てしまっているので。自分の中での課題です」。エースが受け止めた数字とは、昨季の左右打者別の被打率だ。右がキャリアベストの1割7分9厘だったのに対し、左はキャリアワーストの3割3厘。自己分析は昨年のうちに終えている。
 「右には内にも外にも真っすぐを投げきれるんですが、左の内には突っ込めてない。だから配球の幅も広がらない」
 右の外角=左の内角。なのに的が変われば投げきれない。そこでキャンプから明確に意識し、改善に取り組んできた。この日の阪神打線は左が5人。昨季9打数5安打の糸原、5打数2安打の佐藤輝がいた。木下からの内角要求は2球。まずは1回、佐藤輝を詰まらせた(三邪飛)。
 「いいボールで仕留められて良かった。(昨季の2安打のうち)1ホームラン。それ以外もいい当たりされていたので、向こうは嫌な感じがないと思う。そこであの球があれば今後のペナントレースでも生きてきます」
 2回は糸井からファウル。左打者が苦手だと知った立浪監督に「オープン戦で試してみれば」と薦められたシュートだった。「まだ投げ始めて1週間なんで…。ただ、何か一つを覚えると、他の何かを失ってしまうのはこの世界によくあることではありますから」
 フォームのバランスがわずかに崩れ、2死から梅野にストレートの四球を与えた。あるいは糸井へのシュートがその遠因なのか。「必要な球であれば追求していきたい」と習得には慎重だった。
 右打者をねじ伏せる「インズバ」を、左にも投げ切れれば問題は解決する。理想は佐藤輝を打ち取った1球の精度を上げること。ちなみに開幕カードの巨人は、昨季、大野雄に最も多くの左打者をぶつけてきた(64打席)が、被打率1割9分7厘、1打点と圧倒した。右はといえば、さらにカモ(1割6分7厘)。そんな巨人がどんな大野雄対策を練ってくるかも見ものである。
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