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チェルノブイリ原発、再び放射能汚染を危ぶむ声も ウクライナ侵攻のロシア軍が原発施設を掌握

2022年2月25日 10時44分

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ロシアのプーチン大統領(AP)

ロシアのプーチン大統領(AP)

 ロシアのプーチン大統領はモスクワ時間の24日早朝、「住民の保護するため」として、ウクライナ東部における特殊な軍事作戦を決断したと発表。ウクライナ大統領府は同25日午前3時過ぎ、ロシア軍からチェルノブイリ原子力発電所を攻撃され、「激しい制圧戦の末に」占拠されたと発表した。
 英紙デーリーメールによれば、ロシア軍は反応炉と核廃棄物の貯蔵施設を破壊し、放射能レベルが上昇しているとの未確認情報もあったが、現地の報道などでは被害は確認されなかった。
 同原発は首都キエフから北北西約110キロの距離にあり、1986年に世界史上最悪の放射能汚染事故が起きた因縁の場所だ。当時に爆発した第4原子炉を封じ込める外壁コンクリートの巨大な建造物内には、いまだに膨大な汚染物質が存在し、非常に危険だとされる。そのため、米誌ニューズウィークは「現時点で核廃棄物の貯蔵施設の状態は不明。欧州におけるフォールアウト(核爆発による放射性物質の地上降下)を引き起こす放射能漏れの恐怖に拍車を掛けている」と、36年を経て再び“死の灰”が降るリスクを報じた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、同原発の占拠発表の約3時間前に「ロシア軍がチェルノブイリ原発を占拠しようとしている。わが国の防衛隊は、1986年の悲劇が繰り返されないように命をささげている。これは欧州全土への宣戦布告だ」とSNSで喚起していたが、かなわなかった。(写真はAP)

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