【センバツ注目選手】ハワイ育ちのポジティブ主将、明秀学園日立・石川ケニー外野手 昨秋の挽回“聖地”で誓う
2022年2月25日 06時00分
◇第94回センバツ3月18日開幕「春の主役はオレだ!!」(4)
ハワイ生まれの主将が不本意だった昨秋の挽回を誓う。高校通算20本塁打の明秀学園日立の石川ケニー外野手(2年)は秋は公式戦チーム打率3割3分3厘の強打線の3番を打ちながらブービーの2割5分6厘だった。
「下位打線も打ってみんなでセンバツをつかみとった。甲子園ではホームランも打って自分がみんなの援護をしたい」
140キロ左腕としては右腕の猪俣駿太投手(2年)と2本柱のはずだったが、左肘を痛めて秋は外野手に専念した。オフに休ませた肘は回復。「秋は猪俣ひとりでほとんど投げた。センバツでは強気の投球で、球速以上の切れがある真っすぐを見せたい」と甲子園での登板に意欲も見せる。
関東王者として挑んだ明治神宮大会は、準優勝した広陵(広島)に3―5で初戦敗退。「自分たちに足りないところもわかった。大差で負けたわけではないので、しっかりやれば優勝を狙える」と日本一への手応えもつかんで冬を越した。全国レベルとの体格差を実感し、体重を7キロ増やし、スイングスピードが上がり打球の質も変わった。
「全国でどれだけ活躍できるか次第ですが、高卒でプロが目標」
常夏のハワイのような性格で、金沢成奉監督(55)は「めちゃくちゃ明るい。ウルトラポジティブですね。みんなを照らしてくれる太陽みたいな存在」と絶賛。「秋は機能しなかった石川らが打てば負けることはない」と胸を張る。そんな石川は両親と兄2人、妹2人の7人家族。グラブにハワイ語で「家族」を意味する「OHANA」と「7」を刺しゅうする。「一番応援してくれるし、サポートしてくれている」。家族への思いも込めての大舞台となる。
▼石川ケニー(いしかわ・けにー) 2004年4月7日生まれ、横浜市出身の17歳。180センチ、85キロ、左投げ左打ち。母が米ハワイ出身で小学2年までオアフ島で育ち、家族全員で日本へ引っ越した。横浜・原小4年から瀬谷リトルで野球を始め、原中では瀬谷シニアに所属。明秀学園日立では1年秋からベンチ入りし投手兼外野手でレギュラー。高校通算20本塁打、最速140キロ。好物は母の手作りエビフライ。
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