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厳冬期の相模川で大型シーバス狙う 変化している河川への遡上パターン

2022年2月22日 05時00分

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3日には85センチゲット。3日連続、結果を出せて、うれしさ爆裂

3日には85センチゲット。3日連続、結果を出せて、うれしさ爆裂

  • 3日には85センチゲット。3日連続、結果を出せて、うれしさ爆裂
 今年の冬は、ここ数年の中でも寒い日が多いように感じる。しかし、そんな寒さの中でも面白いのが厳冬期の相模川の大型シーバス狙いである。過去に本紙でも何度か紹介しているが、1月後半から2月後半にかけて相模川には大型シーバスが入ってくるのが定説だ。だが昨今、そのパターンが変わってきているという。今回はそんなシーバスの状況を実際に現場で確認してきた。 (久保田剛之)

◆原因は河川内に堆積した砂?

 的を絞りやすいのは上げ潮で海から入ってくる暖かい海水層と共に遡上(そじょう)してくるシーバスだ。上げ潮で川が逆流している時間は3時間ほどと限られているので的が絞りやすいのだ。筆者が知る限り、少なくとも15年ほどは年によって好不調はあるものの、大物が出るパターンとして成立していたのだが、ここ1〜2年で少し状況が変わってきた。これまでも緩やかにその変化を感じてはいたのだが、特にこの1〜2年でその変化が顕著になったという感じである。

◆上げ潮時、川の逆流時間長くなり川への海水流入のタイミングは遅くなった

 変わった点として、まず1つは上げ潮で逆流する時間が少し伸び、これまでは3時間ほどだったのが4時間は逆流しているということ。そしてもうひとつの大きな変化は海水が入ってくるタイミングが非常に遅くなったことだ。
 なぜ海水が入ってくるタイミングが分かるのかというと、筆者はシラスウナギ漁のライセンスを持っているからだ。シラスウナギ漁を行っていると、見た目や水中につかっている時の水の温度などで海水が差してきたことを判断するのだが、ここ数年で明らかにそのタイミングが遅くなってきている。
 原因は恐らく河川内に堆積した砂だろう。相模川が全体的に浅くなったことにより、上げ潮が効いて潮位がそれなりに上がってこないと岸際まで海水が差さなくなったのではないかと思う。
 図は川の断面と捉えてもいいし、それぞれの右を上流、左を海とみてもいい。いずれにせよ、岸際の水深が浅くなったことにより海水が河川内に入り込みにくくなってきているのだ。
 釣りの話に戻そう。海水層を通って遡上してくる厳冬期の大型シーバス。海水層が差してくるタイミングが遅くなっているので、当然、シーバスが回遊してくるタイミングも遅くなってくる。

◆1時間半遅く入川 既に逆流発生中
 流れが地形変化と重なりヨレている場所に目星、12センチほどのベイトも確認

 2月1日、例年よりも1時間半ほど遅いタイミングで河川にエントリーしてみた。別に例年通りの時間から釣りを開始して待っていればいいと読者諸兄の方々は思うかもしれないが、いくら防寒ウエアを着込んでいるからとはいえ、この時季1時間半も長く河川につかっているのは辛いのだ。 河川の流れは既に勢いのある逆流が発生している。その流れが地形変化と重なりヨレている場所に目星をつけた。しばらく水面を観察しているとボラかコノシロかは判別できなかったが、12センチほどのベイトフィッシュがいることが確認できた。10投ほどキャストしては3分ほど場を休ませる。極力プレッシャーをかけないように狙い始めて1時間ほどしたころだった。
 目星を付けていた流れのヨレのそばを水面に線を引くようにベイトが通りかかった瞬間、そのベイトは何かに驚いたように突如、方向転換をして逃げた。ベイトが水面に描いていた線が直角に折れたのだ。こういう時には、必ずその場には大型のシーバスが捕食のタイミングをうかがってスタンバイしている。
 ルアーをキャストし、その流れのヨレを通すと「ズン!」という重さのある感触とともにヒット! 水面に浮かせようとしても重く強い引きでなかなか粘る。ロッドをしっかりと曲げて耐えていると、ようやく水面に浮いてきたシーバスは85センチのランカーサイズ。寒さも吹き飛ぶナイスワンだ。この夜はこの他に79センチの良型もとれた。
 上げ潮で海水が差してくるタイミングがしっかりとつかめたので翌日の2日、3日と3夜連続で狙ってみた結果、80センチ、85センチと3夜連続でランカーシーバスを釣ることができた。
 大規模なしゅんせつ工事でも行わない限り、河川内の砂は堆積し続けるだろう。この砂の堆積問題はダムなどで治水が進めば必ず起こる問題で、しょうがないのかもしれないが、この先も河川内に海水が差し込む豊かな自然が残る相模川であってほしいと願わずにはいられない。

<タックル>

【ロッド】Tenryu SWAT SW972S−ML
【リール】Daiwa CELTATE4000LT
【ライン】山豊テグス STRONG8 1号
【リーダー】耐摩耗ショックリーダー16lb
【ルアー】Megabass プロトルアー
【ウエア】RBB
<久保田剛之> (くぼた・よしゆき)2人の娘を持つサラリーマンアングラー。相模湾をホームグラウンドとしながら東京湾、駿河湾にも精通。メインはシーバスだが、どんな釣りでもこなす。大型シーバスに照準を合わせる「狙撃スタイル」を得意としており、2012年は110センチ、104センチのモンスターシーバスを仕留めた。ジップベイツほか数社のテスターを務める。

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