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日本代表ロコ・ソラーレ「五輪で金メダルを取ることがもう夢ではない」日本カーリング界に刻んだ確かで大きな足跡

2022年2月21日 12時39分

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カーリング女子で銀メダルを獲得し、笑顔の日本。(右から)藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、石崎琴美

カーリング女子で銀メダルを獲得し、笑顔の日本。(右から)藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、石崎琴美

◇20日 北京五輪 カーリング女子決勝 日本3―10英国(北京)
 日本代表ロコ・ソラーレは英国に敗れ、金メダルはならなかった。だが、2018年平昌五輪の銅メダルを上回る、日本カーリング史上初めての銀メダルを獲得した。
 日本のメンバーは涙を拭いながらも表彰台でいつもの笑顔を見せた。隣のメンバーの首に銀メダルを掛けていく。最後にスキップ藤沢五月(30)が冬季五輪最年長メダリストとなったリザーブの石崎琴美(43)へメダルを掛けると、感情を抑えられず抱き合った。
 藤沢は込み上げる思いに正直だった。「こんなに悔しい表彰台ってあるんだなと。納得いく試合ができなかった悔しさともっとできた悔しさ。隣で金メダルを掛けているのを見て、やっぱり悔しいんだなと」。勝って終わった銅メダルより敗れて手にした銀メダルの方が悔しさは大きかった。
 試合は速い氷に手を焼いた。序盤から英国に主導権を握られ、第10エンドを戦わずに第9エンドで負けを認めた。見せ場はなく、勝負のショットを考えるタイムアウトを取る場面もなかった。サード吉田知那美(30)は、カナダ人コーチから試合前に受けた助言を明らかにした。「ゴールドメダルゲームは初めて1シート(列)で行われる。大会期間中に一度も経験できないアイスコンディションで戦わなければいけないから絶対に今までのアイスとは違う」。4シートを使う1次リーグとは室温、湿度の変化が異なった。
 それでも諦めることは一度もなかった。「最後まで頑張ろう」と仲間を鼓舞したリード吉田夕梨花(28)は言う。
 「4年前、どうしても立ちたかった場所。一投も無駄にしたくなかった。最後の一投まで頑張ろうと私自身にもかけた言葉」
 取材エリアでは、小学校時代から同じチームでプレーする鈴木夕湖(30)と並んで応じた。これまでの道のりを振り返るとき、隣を見て「夕湖さんがいなかったら」と声をつまらせた。「家族以上の同じ時間、つらかった時間を一緒に過ごしてきた。ほんとに感謝、ずっと隣にいてくれてありがとう」と涙ながらに伝えると、鈴木も「カーリングをやめたいと思ったことは100回ぐらいあるけど、夕梨花が支えてくれた。ベストパートナーです」と感極まった。
 藤沢は敗戦にも歴史的な意義を見いだしていた。「五輪で金メダルを取ることがもう夢ではない。実際に起こりえる目標になった意味では、日本のカーリング界にとって大きな一日」。笑顔の戦いはこれからも未来を切り開く。
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