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「沖波十三塚」 悲願の再生 穴水町史跡 住民が草木刈り整備

2022年2月20日 05時00分 (2月20日 10時56分更新)
塚の周りの枝を伐採する地元住民たち=穴水町沖波で

塚の周りの枝を伐採する地元住民たち=穴水町沖波で

町教委、案内板設置へ

 十分に整備されず草木が生い茂っていた穴水町沖波の町史跡「沖波十三塚」で十九日、地元住民ら十二人による整備活動があった。それぞれの塚が周りから見えるようになり、参加者からは喜びの声が上がった。 (上井啓太郎)
 沖波十三塚は鎌倉時代末期から室町時代初めごろ、人々を救済するという弥勒菩薩(みろくぼさつ)の出現を期待して建てられたと考えられている。一九六三年から町史跡に指定されているが、案内板や歩道は整備されておらず、現存する塚十一基は草木で覆われていた。
 今月上旬、以前から塚を保護する必要性を訴えていた町ボランティア連絡協議会長の滝井元之さん(77)に町教委から依頼があり、地元区長の浜野栄治さん(72)らと協力して整備活動を行うことになった。
 この日は、塚を覆う雑木をチェーンソーで切ったり、草を鎌で刈ったりした。二時間ほどかけて、塚は周りから見えるようになった。来訪者が車道から塚の近くまで行ける歩道も雑木を切って整備を進めた。今後、町教委は歩道の入り口付近に案内看板を設置する予定だという。
 滝井さんは「最初見つけたときにはひどい状態だったのが、史跡としてよみがえった。皆さんに見てもらえるのがうれしい」と笑顔。浜野さんは「これから地域の人にも見てもらったり、関心を持ってもらったりしてほしい。御利益があればいい」と話していた。

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