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日本代表ロコ・ソラーレ、決勝戦へ万感 「五輪のゴールドメダルゲームを戦う夢なんて見たことなかった」【カーリング】

2022年2月19日 14時14分

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カーリング女子日本代表

カーリング女子日本代表

◇18日 カーリング女子の準決勝 日本8―6スイス(北京)
 前回2018年平昌五輪で銅メダルを獲得した日本代表のロコ・ソラーレが8―6で世界ランキング2位のスイスを倒し、日本史上初の銀メダル以上を確定させた。20日の決勝は英国。平昌五輪では1次リーグで敗れ、3位決定戦で勝った。今大会も昨年末の世界最終予選に続き1次リーグで敗れている。
   ◇   ◇
 負けてよかった。負けた相手ともう一度戦えるチャンスがもらえてよかった。心からそう思い、描いた通りの試合となった。準備の勝利だった。
 最終第10エンド、藤沢五月(30)が放ったラストショット。吉田夕梨花(28)、鈴木夕湖(30)がブラシを動かす手を止めた。勝利を確信したのか、吉田知那美(30)は石が円中央に止まる前に、湧き上がる喜びとともにブラシを上げた。
 「どんなに良質な睡眠をとっても、オリンピックのゴールドメダルゲームを戦う夢なんて見たことなかった。今まで感じたことのない、説明できない感情になっている」と吉田知。1次リーグ最終戦でスイスに敗れ、泣きじゃくった顔がうそのように晴れやかだった。
 4人のショットがさえ渡る。試合を決定づけたのは、スキップ藤沢の「ダブルテーク」。2つの石を同時にはじき出すショットを連続で成功させるビッグプレーを2度も演じた。1度目は第5エンド。一挙に4点を奪うと、第9エンドも連続ダブルテークで劣勢な局面を変え、1点の最少失点にとどめた。
 選手たちは口をそろえて、当日午後のミーティングを勝因に挙げた。カナダ人のコーチがスイスを丸裸にするデータと戦術を授けた。「世界(選手権)チャンピオンに勝てるチャンスがあると心から信じ切れた」(吉田知)。コーチは「昨日までのことは忘れろ。新しい大会が始まるんだ」と送り込んだ。
 スイスは戦い方を変えてこなかった。「昨日は悩みながら試合に入ってしまって」と藤沢。相手の土俵で戦い、4―8と大敗した。「負けてみないと分からなかった」とは吉田知。敗戦を踏まえ練り直した戦術がこの日は相手を追いつめた。迷いが消え、いつもの笑顔が戻った。スイスはエンドを重ねるごとに表情を険しくしていった。
 金メダルまであと1勝に迫った。「いい戦いを両方でしたい。勝ち負けはついてしまうけど、どっちも全力を出してぶつかれば、お互いにとっていい結果になる」と吉田夕。相手は英国。好敵手への互いのリスペクトが氷上を熱くする。
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