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【村上佳菜子スマイルレポート】坂本花織 銅メダルは「これぞフィギュア」全要素で質の高い内容

2022年2月18日 20時50分

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女子で銅メダルを獲得し、セレモニーで喜ぶ坂本花織

女子で銅メダルを獲得し、セレモニーで喜ぶ坂本花織

坂本花織選手が銅メダルを獲得しました。フリーも最初から最後まで勢いが衰えず「これぞフィギュア」という演技をトータルパッケージで見せてくれました。改めてフィギュアスケートという競技が持つ素晴らしさを教えてもらいました。
 3位に食い込んだ最大の要因は、全要素で質の高い内容をそろえたことです。フリーのGOE(出来栄え点)はすべてプラス。4回転ジャンプやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が構成に入っていない中、五輪の舞台で最高といえる質の良さを発揮しました。
 その結果が団体のフリー、個人戦のショートプログラム(SP)、フリーでのノーミスです。これはなかなかないことです。ミスが出ると流れが止まって演技構成点にも影響が出ますが、坂本選手は違いました。得点を伸ばす状況を自分の手でつくっていました。
 ポイントは後半のコンビネーションジャンプだったと思います。2・04点加点のフリップ―トーループの連続3回転、続く3連続を決めたことで高得点を出せる状況になりました。しかも、冒頭のダブルアクセルで1・46点、最後の3回転ループで2・03点の加点がついたように他のジャンプも完璧。中野園子先生と幼いころから積み上げてきた歩みを感じました。
 今後に向けては4回転など新しいジャンプを組み込むことは必要です。ただ、基礎がしっかりしているので早い時期に習得できると思います。伸びしろは十分あります。大いに期待が持てます。
 樋口新葉選手も力を出し切ってくれました。何より、冒頭のトリプルアクセルは素晴らしい出来栄えでした。落ち着いてジャンプに入っていました。ステップシークエンスにも心打たれました。課題は残ったかもしれませんが、次に向かってしっかり歩み始めました。
 河辺愛菜選手は17歳で五輪の舞台を踏んだこと自体に大きい意味があります。世界選手権へ気持ちを切り替えてほしいです。優勝のアンナ・シェルバコワ選手は「さすが世界女王」という内容でした。4回転フリップを2本決めたのは自信になると思いますし、表現力も目を見張りました。(プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)
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