上尾園で所属クラブのヘラ月例会 想定外の苦戦ながらトップに!
2022年2月15日 05時00分
所属クラブの月例会で埼玉県上尾市の上尾園へ釣行。何度か試釣を重ねて迎えた当日だったが、ヘラブナの居場所や行動が試釣時とは違っていて想像以上に苦戦。最後まで決まり切らない釣りとなったものの、釣れるタイミングでしっかり釣り込めたこともあって54匹のヘラをゲット。総重量17・2キロでトップをとることができた。(マルキユーテクニカルアドバイザー・戸井田祐一)
◆風避けられる釣り座選びを
釣行は2月5日。地元ということもあって、ここ数週間、同園には週に1度のペースで訪れており、ある程度の傾向は把握している。
試釣時は、いずれも釣り場に入って右側のフェンス前のエリアで竿を出したが、入場順が遅かったこともあり、狙っていた釣り座には別の会員がすでに入釣済み。また、昼頃から強風の予報が出ていたことも考慮して、入り口から見て左の道路側、背に壁があって風が避けられる一帯の奥寄りに釣り座を構えることにした。特にこの時季、風が避けられるかどうかは釣果を左右する重要なポイントとなる。
今のような厳寒期、安定した釣果が望める釣り方として、まず段差の底釣りが挙げられるが、試釣では釣っているうちにだんだんとタナが上がり、タナボケする傾向があったため、本番は宙釣り勝負と判断。「感嘆」のセット釣りでウキ下1.2メートルほどのタナをとって始め、状況を見ながら浅くしていくプランでスタートした。
入場後すぐに釣りをスタート。試釣時は2〜3投でアタリが出るような活性だったが、今回は7〜8投してもウキに変化はない。池全体を見渡してみても、まだ竿を曲げている人はいないようなので場所よりも日並みによる影響だろう。
餌打ち20分ほどでウキが動き1匹目がヒット。しかし単発であり、食いが渋い様子なのでウキをサイズダウン。数投して下針もワンサイズ小さくしたが、大きな変化は見られない。
日が昇るにつれて魚の活性も上がってきたのか、7時すぎからの15分でパタパタっと4匹を追加。1時間打ってみた感覚だと優勝ラインは35匹前後ではないかと想定し、それを目標に釣りを組み立てていくことにする。
◆ぺースダウンを昼過ぎからの浅め狙いで打破
10時半ごろまではウキやサワリからの食いアタリが続けて出るようなタナを探し、こまめにウキ下を変えながら1時間に8〜9匹のペースで釣果を追加。数は稼げているものの、魚との接点が極めて小さいようで、リズムある釣りが展開できない。時間がたつにつれて魚の活性が上がっていく傾向がある同園だが、この日は真逆。10時半からの1時間で手にできたのは3匹と一気にペースダウンしてしまった。
これまでポツポツ拾えていた1メートルを切るくらいのウキ下でしばらく粘っていたが、12時すぎに試しにウキ下を15センチほど浅くしてみたところ3連チャンでヒット。さらにウキ下を50センチにまで詰めてみると1発でヒットするなど、この時間帯は浅め狙いがいい様子だった。
13時半、風が強くなってきたので振り込みを安定させるために竿を7.2尺に変更。何匹かヒットしたが、続かなくなってきたため、試しにウキ下を1メートルに戻してみると、すぐにヒット。その後、連チャンも含めて納竿の3時までに9匹を追加した。最終釣果は合計54匹で17・2キロ。スッキリしない釣りだったが、いろいろ手を尽くしてトップをとることができた。
◆「タナの見極め」など餌慣れヘラには工夫必要
<釣り方のコツ> 釣り堀スタイルでそれほど規模が大きくなく、連日多くの釣り人が訪れている同園には餌慣れしているヘラブナが多い。魚からの反応は得られるものの釣りを決め切るには、その日の状況に合わせた何かしらの工夫が求められるが、この日の決め手となったのは「タナの見極め」。食い気のあるヘラが多く集まる泳層を探しだし、食いアタリが出る距離感をバラケ餌で合わせていくのがキモとなった。
途中、カラツンが続いた際に針を交換したことでヒットに持ち込めたことがあったが、これは気づかぬうちに針先がナマッていたのが原因。トラブルなく釣れていると変えないことが多いが、定期的に針を交換するのも大切だと改めて実感した。
<釣行日の仕掛け>
【竿】8尺(二代目竿春・竿粋 極)→ 7.2尺(竿春・極 本造り)
【道糸】0.6号(サンライン・へらびと)
【ハリス】上 0.4号(サンライン・奏)6センチ、下 0.3号(サンライン・奏)37センチ → 40センチ → 35センチ
【針】上 バラサ4号(オーナーばり)、下 サスケ3号 → サスケ2号(オーナーばり)
【ウキ】旭舟 翼二番(ボディ4.5センチグラスムクトップ)→ 拓(ボディ4センチPCムクトップ)
餌落ち目盛りは食わせ付きで3目盛り出し
<最終的によかったバラケ餌のブレンド餌>
「粒戦」50cc、「粒戦細粒」50ccに水150ccを注ぎ、吸水させたのちに「セット専用バラケ」100cc、「バラケマッハ」100ccを加えて練らないように50回ほどかき混ぜたもの。
ウキ下が50センチよりも浅いタナを狙う際は、そのまま使ったが、かなり開きがいいので1メートル程度のタナを狙うときにはウキへの反応を見ながら「セットアップ」を振りかけて持たせ具合を調整。軽くサワリが出て必ず1〜2目盛ナジミが出るように使った。
◆食わせに感嘆やわらかめ できるだけ小さく針付け
食わせ餌は「感嘆」(さなぎ粉入り)を使用。粉10ccに水13ccの分量でやわらかめに仕上げたもの。大きなシルエットの食わせ餌を嫌がるので、できるだけ小さく針付けした。
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