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最年少で誕生の藤井聡太五冠「自分の実力を考えると出来すぎ」謙虚な姿勢貫く【王将戦】

2022年2月12日 18時36分

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第71期王将戦7番勝負第4局の第2日、対局した渡辺明王将(左)と藤井聡太四冠=12日午前、東京都立川市(代表撮影)

第71期王将戦7番勝負第4局の第2日、対局した渡辺明王将(左)と藤井聡太四冠=12日午前、東京都立川市(代表撮影)

 藤井聡太竜王(19)=王位・叡王・棋聖=が渡辺明王将(37)=名人・棋王=に挑戦する「第71期王将戦」七番勝負第4局は12日、東京都立川市で指し継がれ、後手の藤井が114手で勝ち、4連勝でストレートでタイトルを奪取。19歳6カ月での「最年少五冠」の偉業を達成した。目指すべき全八冠独占へ、また一つ歩を進めた。
     ◇
 歴史的瞬間は午後6時23分にやって来た。渡辺が気持ちを整理するかのように1分ほど小考した後、115手目を指さずに投了を告げると、藤井は静かな表情のまま一礼した。
 終局後のインタビューで、4連勝での王将奪取の感想を聞かれた藤井は「終わったばかりで、まだ実感がない」としながら「あらためて勉強になる部分が多かった。それを今後に生かしていければ」と、今シリーズを振り返った。
 五冠達成については「自分の実力を考えると出来すぎ。今後、それに見合う実力をつけていけたら」と、いつもと変わらない謙虚な姿勢を貫いた。
 従来の最年少五冠記録は、1993年9月に羽生善治九段(51)がそれまで保持していた棋王、王座、竜王、棋聖に王位を加えた時の22歳10カ月。藤井はこれを3年4カ月更新し、いずれも永世名人の大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生九段(十九世名人を名乗る資格を有する)に続く史上4人目の五冠達成者となった。
 対局は先手の渡辺が矢倉を採用し、藤井がツノ銀雁木(がんぎ)で対抗すると、昨年の棋聖戦第3局と同じ局面から渡辺が変化する展開に。1日目の昼食休憩前は両者とも研究範囲とばかり、スピーディーに61手まで指し手が進んだ。夕方近くになって未知の戦いに突入する中、渡辺は勝機ありと見て一直線の攻めを敢行。これに藤井がどう対応するかという局面で封じ手となった。
 2日目は相手を巧みにいなす味わい深い指し回しを見せた藤井が、徐々にペースを握りながら終盤へ。難解な局面が続いたが、最後は持ち前の終盤力がさく裂して勝負を決めた。持ち時間は各8時間で、消費時間は渡辺7時間55分、藤井7時間24分だった。
 将棋界の八大タイトルのうち、過半数を手中にした藤井。全八冠制覇へ、残るは名人、棋王、王座の3つとなった。3月9日のB級1組順位戦最終戦でA級への昇級を決めれば、来年には快挙達成の可能性がある。

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