銀・鍵山優真と銅・宇野昌磨が会見 中京大のリンクで「一緒に練習して高め合うのはフィギュアの文化」
2022年2月11日 17時43分
◇11日 北京五輪 フィギュアスケート男子会見
10日に行われたフィギュアスケート男子で日本勢のダブル表彰台を決めた銀メダルの鍵山優真(18)=オリエンタルバイオ・星槎=と銅メダルの宇野昌磨(24)=トヨタ自動車、中京大=が11日、北京市内で記者会見に応じ、鍵山は今春から進学予定の中京大リンクで世界一を目指し、宇野と切磋琢磨(せっさたくま)していくことを誓った。
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五輪初出場で銀メダルを獲得した鍵山は「演技に悔しさはあるけど、自分の全力を出し切った結果の銀メダル。納得しているし、満足している」と喜びを語った。一方で「(今は)少し休みたい」と正直な思いも打ち明けた。
2大会連続で表彰台に上がった宇野も表情を緩めた。「フリーは素晴らしい演技ではなかったけど、高難度の構成に挑戦し、自分の中で当たり前になりつつある成長がうれしい」。五輪の舞台で輝きを取り戻したことに充実感をにじませた。
2人は互いを尊敬する。中京大のリンクは一緒に成長する格好の場になりそうだ。鍵山は「言葉を交わさずとも、お互いの練習で勝手に切磋琢磨して競い合い、高め合っていける。一緒に練習して高め合うのはフィギュアスケートの文化」と2人で競い合いながら今後の成長につなげる考えだ。
一方の宇野は、これまで近くに同世代の好敵手がおらず「1人で練習することが多かった」と言う。6歳下の鍵山に対しても「同世代の感覚。横を一緒に走り、高め合う存在にあこがれていたのでうれしい。優真君の練習を見るたびに、今のままじゃ駄目だと向上心を刺激してもらっている」と実力を認める。
鍵山は「新たな自分をつくり出していきたい」と、今後は新たな4回転や表現力にトライしながら4年後の金メダルを目指す。金メダルのネーサン・チェン(米国)の演技に接した宇野も「ネーサンのような存在になりたいと思った」と、さらに自身を追い込む決意を示した。
宇野は一度だけ、苦手意識のある4回転サルコーの助言を鍵山に求めたことがある。返ってきた内容は「なんか、ふわっとした感じだった。まあ、ジャンプは全部そんなもんだと分かるので」という。教え合うのではなく、練習に取り組む姿勢に刺激を受けたり、ジャンプの跳び方を見て参考にしたりして互いの成長につなげる。
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