AIでカラスを撃退 大垣市役所屋上に装置設置 人やハトと識別、電子音で警告
2022年2月11日 05時00分 (2月11日 05時00分更新)
大垣市が、市内の害虫・害獣駆除業者「防除研究所」とともに、人工知能(AI)を搭載したカラス撃退装置の実証実験を始めた。市役所周辺に大量に飛来するカラスの被害の抑止を目指している。
装置は九日に市役所屋上に設置した。三カ所に取り付けたカメラがカラスの姿を検知すると、三つのスピーカーから約十秒間、警告音のような電子音が流れる。防除研究所がカラスの嫌がる音を研究し、四十種類の音を作った。音に慣れないよう、ランダムに再生される。
AIにカラスの形や飛び方を学習させているため、人やハトには反応しない。AIがカラスの特徴を細かく学習することで、さらに精度が上がることが期待できる。
市役所周辺では、カラスの鳴き声やふんによる被害が多発しており、住民から相談が寄せられていた。市職員が調査したところ、多い日には午後五時半~六時ごろ、千羽以上のカラスが集まることが分かった。
市は一月に防除研究所と協定を結び、設置の準備を進めてきた。実証実験の期間は四月末まで。梅木厚生社長は「カラスによる被害は社会問題化している。地元に貢献するビジネスの第一歩として取り組みたい」と話す。データを収集した上、装置を商品化す...
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