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少ない年金「働かざるを得ず」 増加続く高齢者の就労

2022年2月7日 16時00分 (2月7日 16時00分更新)
 生活のために働き続ける高齢者が増えている。現役時代に不況に遭遇するなどして低年金に苦しむ層が多いためだ。人生百年時代と言われる長寿社会を迎え、生きがいや社会参加を目的にした高齢者が注目される裏側で、「働かざるを得ない」という実態がある。 (畑間香織)
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 独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の二〇一九年調査(複数回答)で、六十代の約二千九百人に仕事をする理由を聞いたところ「経済上の理由」が76・4%と突出していた。調査の担当者は、年金支給開始年齢の引き上げに伴い、生活維持のため働き続ける人が増えているとみる。
 自治体の委託を受け路上で見回り業務をする東京都の男性(76)は「医療費や生活費の足しにするために働いている人は多い」と同僚の現実を明かす。五十〜七十代の約四十人のうち半数以上が倒産や失業、病気を経験し、年金支給額が少ないため働いているという。
 六十五歳以上の就業者数は二〇年に九百六万人と十七年連続で増加。就業者に占める割合は13・6%に及ぶ。七十歳まで働けるよう企業に努力義務を課す法律は二一年四月に施行。生きがいを求め適度に働く人とは別...

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